『FIM JuniorGP™』~チェコ人のコリン・ベイヤーが初優勝

ポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダが今季4勝目、エディ・オシェイが初表彰台

国際モーターサイクリズム連盟主催の『Finetwork FIM JuniorGP™(ジュニアGP™)』は、週末にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで第4戦スペイン・ヘレス大会を開催。『Finetwork FIM JuniorGP™ World Championship(ジュニアGP™世界選手権)』でホセ・アントニオ・ルエダ(スペイン)が2位と1位を獲得して、タイトル獲得と来季からの『Moto3™クラス』参戦に向けて大きく前進した。

『Finetwork FIM JuniorGP™ World Championship』
第1レースは、参戦2年目で初めてポールポジションを獲得したコリン・ベイヤー(オランダ)が初めてトップグループに位置して優勝争いを展開。総合2位に進出する『Red Bull MotoGP™ Rookies Cup(レッドブル・ルーキーズ・カップ)』でタイトル争いを展開するライバル、2番グリッドのホセ・アントニオ・ルエダらとのグループバトルを制して、初優勝を挙げれば、2週間前の『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の第4戦ドイツ・ザクセンリンク大会第2レースで初優勝を挙げたばかりのアンヘル・ピケラス(スペイン)が6番グリッドから0.318秒差の3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得。

第2レースは、ホセ・アントニオ・ルエダが序盤からライバルたちを引き離し、一時は12秒差までアドバンテージを拡大。独走優勝した前戦スペイン・バルセロナ大会の第1レースと第2レースを再現するように、気温が上昇したときに圧倒的な速さと強さを誇示し、4度目の優勝を挙げれば、第1レースで11位だったダビド・アルマンサ(スペイン)が12人の2位争いに競り勝って初表彰台を獲得すれば、第1レースで15位だったエディ・オシェイ(イギリス)が終盤に4秒差以上引き離されていた2位争いのグループに追いつき、自己最高位の3位を獲得。第1レースで1位だったコリン・ベイヤーは11位。

日本から参戦の濱田寛太(はまだけんた)は23番グリッドからリタイヤと17位。内海孝太郎(うちうみこうたろう)は25番グリッドからリタイヤと20位。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのルーカス・トゥロビッチと総合2位セナ・アギウスのギャップが25ポイント差から29ポイント差に拡大した。

『Moto2™ European Championship』
併催する『SuperStock600(スーパーストック600)』で昨年11レース中10勝を挙げてチャンピオンに輝き、今季は『FIM Enel MotoE™ World Cup(MotoE™ワールドカップ)』にも参戦するアレイシ・エスクリチ(スペイン)が3番グリッドから初優勝。1つの上のカテゴリーで頭角を現し始めれば、ルーカス・トゥロビッチ(ドイツ)は、コースアウトが影響したが、4戦連続のポールポジションから1.543秒差の2位に入り、6レース連続のトップ2を達成。前戦スペイン・バルセロナ大会で初優勝を挙げたセナ・アギウス(オーストラリア)は2.641秒差の3位表彰台を獲得。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのルーカス・トゥロビッチと総合2位セナ・アギウスのギャップが25ポイント差から29ポイント差に拡大した。

『Hawkers European Talent Cup』
ポイントリーダーのジョエル・エステバン(スペイン)が欠場した中、アスパル・ジュニア・チームのチームメイト、ドド・ボッジオ(イタリア)が6番グリッドから第1レースと第2レースで連続優勝。1ポイント差でポイントリーダーに飛び出した。

次戦
ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトからイベリア半島を西に約350キロメートル移動したアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで2週間後に第5戦ポルトガル・ポルティマオ大会を開催。『Moto2™ European Championship』は2レースを実施する。

最低年齢
Moto3™クラス』と『Moto2™クラス』の出場最低年齢は16歳だが、2023年から18歳に変更される。ただし、『Moto3™クラス』では、『FIM Moto3™ Junior World Championship(Moto3™ジュニア世界選手権)』または『Red Bull MotoGP™ Rookies Cup(レッドブル・ルーキーズ・カップ)』のチャンピオンに対して、ライダーが最低年齢に達していなくても、契約、ワイルドカード、代替/交代ライダーとして出場する場合、免除が適用される(ただし、2022年は最低15歳、2023年は最低16歳、2024年は最低17歳)。

ダブル参戦する2大会でポイントリーダーに進出するホセ・アントニオ・ルエダは、2005年10月生まれの16歳だが、タイトルを獲得すれば、特別枠で参戦が可能。

総合2位ダビド・サルバドールは18歳、総合5位、シャリフディン・アズマン(マレーシア)は20歳、総合7位タチャコーン・ブアジーは21歳、総合4位フィリッポ・ファリオーリ(イタリア)は2005年4月生まれの17歳、総合10位コリン・ベイヤーは2005年2月生まれの17歳だから、年齢的には来年から参戦を開始する可能性があるが、総合3位アンヘル・ピケラスは2006年12月生まれの15歳だから、昇格するには、チャンピオンが条件。

総合6位ダビド・アロンソは、2006年4月生まれの16歳だが、昨年の『レッドブル・ルーキーズ・カップ』でタイトルを獲得した。

 

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