グランプリコミッション~軽中量級テスト制限

中量級にコンセッションの導入、年齢制限の特別枠、ホールショットデバイスの禁止

国際モーターサイクリズム連盟は6日、グランプリコミッションが6月24日に次の事項に関して決定を下したことを発表。

競技規則(2023年施行)
『Moto2™』&『Moto3™』のテスト制限
主にカレンダー上のイベント数増加により、中量級及び軽量級に参戦する複数のチームからプライベートテストに許可される日数を削減するように要求があり、2023年シーズンから、テスト日数は次のように制限する。

シーズンスタート前に3日間に渡る1回のオフィシャルテスト(現行の規則を継続)。
4日間のプライベートテスト(現行は最大で7日間)。

シーズン最後のイベントから11月30日までの間、ルーキーライダーのテストに制限を設けない。

グランプリコミッションは、過去2年間に6コンセッションポイントを達成していないシャーシコンストラクターによって提供されたマシンを使用するチームに例外を提供することに合意。『MotoGP™』と同様な手順を使用して、『コンセッションチーム』として分類する。

コンセッションポイントはレースリザルトに基づく。
1位:3コンセッションポイント
2位:2コンセッションポイント
3位:1コンセッションポイント

コンセッションチームには、シーズンスタート前に3日間に渡る1回のオフィシャルテストと7日間のプライベートテストが許可される。

『Moto2™』の年齢制限
2023年以降、全てのクラスの最低年齢制限は18歳。

例外として、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』または『ジュニアGP世界選手権』のチャンピオンは、16歳(2023年)または17歳(2024年)で『Moto3™』に参戦することが許可される。

この例外は、『Moto2™欧州選手権』のチャンピオンに適用され、17歳(2023年)で『Moto2™』に参戦することが許可される。

技術規則(即時施行)
『Moto2™』&『Moto3™』のハンドルバーグリップ
最近、軽量級の複数のチームが拡張するハンドルバーグリップを搭載していることが分かり、ストレートにおいて、空力効果を改善することを目的に、ライダーが手をフロントフォークに向かってスライドさせるが、このライディングポジションでは、ライダーがバイクをコントロールし難いため、このプラクティスは非常に危険であると考えられる。従い、即時効果により、『Moto2™』及び『Moto3™』において、ハンドルバーグリップの最大許容全長を『130㎜』に設定。ハンドルバーグリップは、ハンドルバーエンドプラグ及び、またはブレーキレバープロテクションのフィッティングを除いて、ハンドルバーの端に取り付ける必要がある。

『Moto3™』のローリングシャーシコスト
完全なローリングシャーシ(エンジン、ECU/データロガー、トランスポンダー、無線データ送信機/受信機のみが機能し、主催者の規定に準拠している必要がある)の価格は、87000ユーロ(付加価値税と送料を除く)に制限される。現在の価格である85000ヨーロから僅かな値上がりとなる。

2022年のマシンを2023年まで持ち越したいチームは、クラッシュ検出/アラーム更新キット(総合IMU+総合電源モジュール+ハーネス)を2000ユーロ(付加価値税を除く)で購入できる。

『Moto2™』&『Moto3™』のライドハイトデバイス
走行中にバイクの静的車高を変更または調整するデバイスは、既に禁止されている。この禁止は、レーススタート時に1回だけ作動するデバイス(ホールショットデバイス)にも適用される。

グランプリレギュレーション

 

※ コンセッションの規則において、カレックスは昨年3月の開幕戦カタールGPから先月の第11戦TTアッセンまで全戦で優勝を挙げれば、ボスコスクロは昨年2位3回、3位3回を獲得。MVアグスタは、まだ表彰台を獲得していない。

※ 年齢制限において、『Moto2™欧州選手権』で2勝を含む5度の表彰台を獲得して総合2位に進出するオーストラリア出身のセナ・アギウスは、2005年6月9日生まれの17歳。ポイントリーダーとはギャップは29ポイント差。残り3戦5レースで逆転すれば、チャンピオンとして、来年『Moto2™』に昇格する機会が与えられる。

 

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