オフィシャルテスト~マルク・マルケス出走!

バグナイアが1番時計、クアルタラロが23年型騎乗、エガーターがスズキ機初試乗

プレミアクラスは6日、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPが開催されたミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで2日間のオフィシャルテストを開始。元王者マルク・マルケスが出走した。

マルク・マルケスが100日ぶりに走行
8月31日と9月1日にモーターランド・アラゴンのカートトラックでホンダの市販車『CBR600』を試乗し、9月3日にメディカルチェックを受けて出走の許可を得たマルク・マルケスは、アメリカで受けた4度目の手術から93日後、第8戦イタリアGPの決勝レースから100日後、『RC213V』に乗り込み、終盤戦の復帰を視野に入れ、右腕の回復具合を確認しながら7度のランで39ラップを周回。

最初と2度目のランは14週前に使用したバイクに乗り込み、3度目のランからはアプリリア機に似た新しいサイドフェアリングを搭載した黒いバイクを試乗。2日目も走行を続けることから、午後の走行をキャンセル。初日はトップタイムから1.103秒差の総合19番手。

ホンダ勢は、マルク・マルケスの代役を務めるテストライダー、ステファン・ブラドルを中心にテストプログラムを実行。カレックスが開発したアルミニウム製のスイングアームを検証した。

決勝レースの転倒で右手首を痛め、痛みに耐えながら走行したポル・エスパルガロは、50ラップを周回して、ホンダ勢の最高位となる初日総合9番手に進出した後、幾つか興味深いことが見つかったが、次戦の開催地モーターランド・アラゴンで機能するかどうかを確認すると慎重な姿勢を見せ、アレックス・マルケスは73ラップを周回して初日総合19番手。中上貴晶は形状が異なるエアインテークを試しながら73ラップを周回して初日総合20番手。

ヤマハが2023年型投入
2023年型のエンジンと新しいシャーシを準備。現行よりも大きいと見られるフェアリングと新しい形状のエアインテークも投入され、セッション後に喜びの表情を見せたファビオ・クアルタラロは80ラップを周回して初日総合6番手。フランコ・モルビデリは88ラップを周回して初日総合14番手。

ホームレースで現役から引退したアンドレア・ドビツィオーソは、アルパインスターズの依頼に応え、開発されたばかりの新しいヘルメットをテスト。

次戦アラゴンGPから最終戦バレンシアGPまで、ドビツィオーソに替わって参戦することが決まっているテストライダーのカル・クラッチローは、モビリティリゾートもてぎでプライベートテストを実施したことから、今回のテストはキャンセル。

フランチェスコ・バグナイア、テストも1番手
ホームグランプリにワイルドカード参戦したテストライダー、ミケーレ・ピロを中心にテストプログラムを実行。ホームミサノで4連勝を達成した後、あまり多くのことを試す予定がないと語っていたフランチェスコ・バグナイアだったが、積極的に周回を重ねて83ラップを走行すると、1年前に樹立したオールタイムラップレコード(1分31秒065)に接近する1分31秒292を刻んで初日総合1番手に進出。

2戦連続のベストリザルトを獲得したルカ・マリーニは、72ラップを周回して初日総合2番手。ホルヘ・マルティンは15コーナーで転倒しながら80ラップを周回して初日総合4番手。マルコ・ベツェッキは83ラップを周回して初日総合7番手。ヨハン・ザルコは体調不良ながら83ラップを周回して初日総合8番手。

エネア・バスティアニーニは53ラップを周回して初日総合10番手。ファビオ・ディ・ジャンアントニオは65ラップを周回して初日総合14番手。ジャック・ミラーは6コーナーで転倒したが64ラップを周回して初日総合15番手。

マーベリック・ビニャーレスが最多周回数
テストライダーのロレンソォ・サバドーリを招集。空力を含めて仕様の違う2台が準備されると、先陣を切って1番手にテストを開始したマーベリック・ビニャーレスは、最多周回数となる96ラップを周回して初日総合5番手。午前1番手のアレイシ・エスパルガロは14コーナーで転倒したが、75ラップを周回して初日総合3番手。

ダニ・ペドロサが合流
テストライダーのダニ・ペドロサを招集。アップデートされたシートとテールユニットを試すと、レギュラーライダーの中で来季唯一継続するブラッド・ビンダーは、新しいプロトタイプと思われるバイクに乗り込んで71ラップを周回し初日総合11番手。ミゲール・オリベイラは86ラップを周回して初日総合16番手。ラウール・フェルナンデェスは14コーナーで転倒して初日総合17番手。レミー・ガードナーは初日総合23番手。

スズキは午前でテスト終了
チーム・スズキ・エクスターは、右足首を負傷したジョアン・ミルの代役として、『FIM Enel MotoE™ World Cup(MotoE™ワールドカップ)』のチャンピオンで、『Supersport World Championship(スーパースポーツ世界選手権)』で総合1位に進出するドミニケ・エガーターを招集。4度のランで33ラップを周回すると、トラックコンディションが異なることから、単純な比較ができないが、渡辺一樹が決勝レースの23ラップ目に記録した週末のベストラップ(1分35秒228)を上回る1分33秒907を刻んで、トップタイムから2.615秒差の初日総合27番手。

フロントタイヤ
オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、2023年シーズンに投入を検討する新しいフロントタイヤを供給した。

フロントタイヤ
オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、2023年シーズンに投入を検討する新しいフロントタイヤを供給した。

オフィシャルテスト2日目
現地時間09時00分から12時45分、14時00分から18時00まで2度のセッションが実施され、日本時間16時00分からライブタイミングを配信。ソーシャルメディアでは随時現地からの情報を配信する。

 

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