プレミアクラスは7日、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでオフィシャルテスト2日目、最終日を実施。初日総合6番手だったポイントリーダーのファビオ・クアルタラロが72ラップを周回して、オールタイムラップレコード(1分31秒065)を非公式ながら更新する1分31秒054のトップタイムをマーク。3ヶ月前にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催された前回のオフィシャルテストに続き、連続して総合1番手に進出した。
ヤマハは、新しいシャーシが搭載された1台、2023年型のプロトタイプエンジンを積んだ1台、比較用の1台を準備。トラックコンディションが異なることから単純な比較ができないが、クアルタラロは公式予選2で記録したトップスピード、時速296.7キロメートルを超える時速298.3キロメートルを刻めば、初日総合14番手のフランコ・モルビデリは、68ラップを周回して0.560秒差の総合12番手。
マルク・マルケス午前午後走行
100日ぶりの走行となった初日の午前に39ラップを周回して総合18番手だったマルク・マルケスは、午前に34ラップ、午後に27ラップを周回。2日間で100ラップを周回してトップタイムから0.588秒差の総合13番手。2日間の走行を終え、明日以降、右腕の回復を確認し、筋力を以前の状態まで戻すためにフィジカルトレーニングを強化する。
再起を図るホンダが613ラップを周回
初日総合9番手のポル・エスパルガロは、67ラップを周回して総合14番手。初日総合19番手のアレックス・マルケスは、65ラップを周回して総合17番手。
初日総合20番手の中上貴晶は、最多の80ラップを周回して0.732秒差の総合15番手。テストライダーのステファン・ブラドルも2日目午後のセッションにも参加し、テストプログラムを実行。5人が2日間で613ラップを周回した。
ドゥカティ勢は午前でテスト終了
初日総合1番手のフランチェスコ・バグナイアは、48ラップを周回して初日のタイム(1分31秒292)を更新。0.018秒差の総合2番手に進出すれば、初日総合10番手のエネア・バスティアニーニは、39ラップを周回して0.206秒差の総合4番手。
初日総合4番手のホルヘ・マルティンは、37ラップを周回して総合6番手。初日総合13番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオは、35ラップを周回して総合10番手。初日総合8番手のヨハン・ザルコは、35ラップを周回して総合11番手。初日総合15番手のジャック・ミラーは、22ラップを周回して総合18番手。
ブラッド・ビンダーが開発作業を継続
来季もファクトリーチームから継続参戦する初日総合11番手のブラッド・ビンダーとテストライダーのダニ・ペドロサは、午後も走行を継続し、テストプログラムを消化。ビンダー兄は、技術的な問題が原因で午前中はあまり周回を重ねることができなかったが、71ラップを周回して0.749秒差の総合16番手に進出すれば、午前でテストを終了した初日総合16番手のミゲール・オリベイラは、42ラップを周回して、KTM勢の最高位となる0.531秒差の総合8番手に浮上。初日総合17番手のラウール・フェルナンデェスは、44ラップを周回して総合22番手。初日総合23番手のレミー・ガードナーは、38ラップを周回して総合23番手。
アレイシ・エスパルガロ負傷
初日に続き、同じ14コーナーで転倒を喫したアレイシ・エスパルガロは、左手の小指に亀裂が入ったことから午後の走行をキャンセル。手術の必要がないが、バルセロナ市内の大学病院で精密検査を受ける予定。
初日総合5番手のマーベリック・ビニャーレスは、テストライダーのロレンソォ・サバドーリと共にアプリリアが準備したシャーシを検証。75ラップを周回して0.135秒差の総合3番手。
テストキャンセル
チーム・スズキ・エクスターとムーニー・VR46・レーシング・チームは、2日目の走行をキャンセル。初日だけでの参加となった。
次戦アラゴン
プレミアクラスは、一旦解散するが、各チームのトラックは約1500キロメートルを移動。7日後にモーターランド・アラゴンに再集結し、アラゴンGP、日本GP、タイGPの3連戦に臨み、最終戦バレンシアGP後には、サーキット・リカルド・トルモで2023年シーズン最初のオフィシャルテストが予定されている。
TEST RESULTS