決勝レース:波乱の幕開け、最終ラップの逆転

ドゥカティが2戦連続4度目のワンツーフィニッシュ、クアルタラロ転倒、マルケス兄離脱

 

第15戦アラゴンGP決勝レース(周回数23ラップ)は18日、モーターランド・アラゴンで行われ、オープニングラップで発生した2つのインシデントで幕が開けた後、3番グリッドのエネア・バスティアニーニが4ラップ目に3番手、6ラップ目に2番手、9ラップ目にトップに飛び出したが、ミスを犯して再び2番手に後退。

最終ラップの7コーナーで2度目のオーバーテイクに成功して、第7戦フランスGP以来8戦ぶり4勝目を挙げ、ポイントリーダーとのギャップを73ポイント差から48ポイント差に接近した。

気温23度、路面温度40度のドライコンディションの中、ポールポジションのフランチェスコ・バグナイアは、ホールショットを決めてレースの主導権を握ったが、最終ラップに逆転を許して0.042秒差の2位。5戦連続優勝を逃したが、5戦連続7度目の表彰台を獲得。 ドゥカティは、前戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPに続き、2戦連続4度目のワンツーフィニッシュを達成。

4番グリッドのアレイシ・エスパルガロは6.139秒差の3位に入り、7戦ぶり6度目の表彰台を獲得。

10番グリッドのブラッド・ビンダーは、会心のスタートダッシュを決めて1ラップ目に2番手。3ラップ目から3番手に位置し、開幕戦カタールGP以来の表彰台を狙ったが、ラスト2ラップにポジションを1つ落として6.379秒差の4位。2番グリッドのジャック・ミラーは6.964秒差の5位。

8番グリッドのホルヘ・マルティンは、第3グループのトップとなる6位。14番グリッドのルカ・マリーニ、5番グリッドのヨハン・ザルコが続き、9番グリッドのアレックス・リンスは、1ラップ目の3コーナーで他車との接触を回避するためにコースアウトを強いられ、最後尾まで後退したが、プラクティスで刻んだペースで巻き返して9位。

7番グリッドのマルコ・ベツェッキは10位。今季8度目となる新人勢の最高位に進出し、11番グリッドのミゲール・オリベイラは11位。17番グリッドのアレックス・マルケスはホンダ勢の最高位となる12位。16番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは13位。19番グリッドのカル・クラッチローは1年ぶりのレースでヤマハ勢の最高位となる14位で完走。

1ラップ目のインシデント
6番グリッドのファビオ・クアルタラロは、7番手走行中の1ラップ目3コーナーの立ち上がりで前を走るマルク・マルケスに追突しハイサイドから転倒。

12番グリッドの中上貴晶は、1ラップ目の7コーナーから立ち上がったところで、マルク・マルケスと接触して転倒リタイア。

13番グリッドのマルク・マルケスは、スタートで6番手まで浮上した後の3コーナーの立ち上がりでリアを失ってファビオ・クアルタラロと接触。5コーナーで違和感を覚えた後、7コーナーの立ち上がりでホールショットを作動させようとした際に、バイクがロックし左側に傾いたところで中上貴晶と接触。完走を目的に出走したが、1ラップを終わらずにリタイアを強いられた。

チャンピオンシップ
総合1位ファビオ・クアルタラロが2度目の0ポイントに終わったことから、総合2位フランチェスコ・バグナイアが30ポイント差から1戦で逆転が可能な10ポイント差に接近。総合3位アレイシ・エスパルガロは17ポイント差。

3戦目からコンストラクター部門の首位を維持していたドゥカティは、5戦連続10勝目、開幕から15戦連続の表彰台獲得で、5戦を残してタイトルを獲得した。

RESULTS

 

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