イサン・グエバラがタイトルを獲得する条件

年間6勝目を挙げれば、ライバルの結果に左右されず、『Moto3™』11代目のチャンピオンに輝く

ガスガス・アスパル・チームイサン・グエバラは、今週末に初めて訪れるフィリップアイランド・サーキットで開催される第18戦オーストラリアGPでタイトル獲得に向けて、マッチポイントを迎える。

第17戦タイGPが終了した時点で、イサン・グエバラは優勝5回、2位3回、3位2回を獲得して265ポイントに到達。

残り3戦75ポイントのタイトル争いにおいて、今週末が終了した時点で、総合2位以下に対して、51ポイント差以上のアドバンテージを維持すれば、2戦を残して、チャンピオンを獲得することになる。

条件は、総合2位より2ポイント以上を稼ぐこと。総合3位が6ポイント以上を加算させないこと。総合4位が20ポイント以上を加算させないこと。

現時点でタイトル獲得の可能性が残されているのは、49ポイント差の総合2位デニス・フォッジャ、56ポイント差の総合3位セルジオ・ガルシア、71ポイント差の総合4位佐々木歩夢まで。

総合2位のデニス・フォッジャは優勝4回、2位4回、3位0回。最終戦バレンシアGP終了時点で、イサン・グエバラと獲得ポイントが並んだ場合、優勝数、次に2位の獲得数、その次に3位の獲得数で順位が決定することから、今週末は4年前に転倒リタイア、3年前に2.3秒差の11位だったフィリップアイランド・サーキットでライバルの前でフィニッシュするだけでなく、年間5勝目を狙いに行く。

『Moto3™』が始まった2012年以降、2戦を残してタイトルを獲得したのは、サンドロ・コルテセ(2012年)、ジョアン・ミル(2017年)、ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(2019年)の3人。

フィリップアイランド・サーキットでタイトル獲得に成功したのは、ジョアン・ミルロレンソォ・ダッラ・ポルタの2人。

最終戦までタイトル争いがもつれ込んだのは、2013年、2014年、2015年、2020年の4回。最終戦で逆転に成功したのは、マーベリック・ビニャーレス(2013年)の1人だけ。5位だった第15戦マレーシアGPが終了した時点で26ポイント差の総合3位だったが、第16戦オーストラリアGPの2位で22ポイント差、第17戦日本GPの2位で5ポイント差の総合2位に浮上し、最終戦バレンシアGPで年間3勝目を挙げて逆転した。

ホルヘ・ロレンソジョアン・ミルと同じマヨルカ島出身のスペイン人ライダーが所属するのは、チャンピオンシップのレジェンド、ホルヘ・マルティネス・アスパルが率いるガスガス・アスパル・チーム。過去には、アルバロ・バウティスタ(2006年)、ガボール・タルマクシ(2007年)、フリアン・シモン(2009年)、ニコラス・テロール(2011年)、アルベルト・アレナス(2020年)がタイトルを獲得するなど、重圧がかかる状況下でのマネジメント能力に優れている。

イサン・グエバラタイトルを獲得する条件
優勝すれば、ライバルの結果に左右されずにタイトル獲得
グエバラが2位、フォッジャが3位以下の場合
3位、フォッジャ4位以下、ガルシア2位以下
4位、フォッジャ5位以下、ガルシア3位以下
5位、フォッジャ7位以下、ガルシア3位以下
6位、フォッジャ8位以下、ガルシア3位以下
7位、フォッジャ9位以下、ガルシア4位以下
8位、フォッジャ10位以下、ガルシア4位以下
9位、フォッジャ11位以下、ガルシア4位以下
10位、フォッジャ12位以下、ガルシア5位以下
11位、フォッジャ13位以下、ガルシア5位以下
12位、フォッジャ14位以下、ガルシア6位以下、佐々木2位以下
13位、フォッジャ15位以下、ガルシア7位以下、佐々木2位以下
14位、フォッジャ0ポイント、ガルシア8位以下、佐々木2位以下

Izan Guevara, GASGAS Aspar Team

 

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