ドゥカティは、開催5年目を迎え、大会名称が『FIM Enel MotoE™ World Cup(MotoE™ワールドカップ)』から『FIM Enel MotoE™ World Championship(MotoE™世界選手権)』に変更され、史上最多となる全8戦16レースが実施されるチャンピオンシップに供給する電動二輪車『V21L』の生産を12月から開始。3月6日から8日まで、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催される今年最初のオフィシャルテストに向けて、全23台を2月中旬に完成させる予定。
チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツとドゥカティは、2021年10月21日に電動二輪車のチャンピオンシップに供給するバイクに関して、2023年から2026年末までの4年間契約を締結。
イタリアのボルゴ・パニガーレに拠点を構えるドゥカティは、ドゥカティのDNAを常に刺激してきたアプローチを維持しながら、将来のための経験を開発することを目的として、プロジェクトを立ち上げ、競争の世界で技術的解決策を実験し、この分野で開発された全てを実現できるように取り組み、その後、世界中の愛好家に向けたバイクを生産するため、研究開発部門とレース部門(ドゥカティ・コルセ)の共同作業に着手。最も技術的で洗練された電動二輪車の開発を始めると、2021年12月21日、最初のプロトタイプマシンをミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでテスト。
テストライダーのミケーレ・ピロに加え、開催初年度に参戦したアレックス・デ・アンジェリス、スーパーバイク世界選手権の参戦経験があるチャズ・デェイビスがテストに加わり、1年間に渡る開発テストを実施した後、昨年12月からレギュラーライダーたちに供給する18台とスペアバイクとして5台、計23台の生産を開始した。
クラウディオ・ドミニカリ(ドゥカティ・モーター・ホールディング最高経営責任者)
「『Ducati MotoE』の生産開始は、当社にとって歴史的な瞬間であり、このプロジェクトでモーターサイクルの未来の技術を深く研究しています。これは実験の重要な領域であり、バッテリー技術により、愛好家がドゥカティに期待する重量、パフォーマンス、走行距離を備えたエキサイティングな電動二輪車の生産を可能にする場合に備え、ノウハウを構築するために研究を進めています。」
「従って、将来の電動二輪車のキャラクターを形成するために、社内のスタッフとその能力をトレーニングすることを目的として、この新しい冒険に乗り出しました。プロジェクトは、内熱エンジンから二酸化炭素排出量をゼロにできる合成燃料(eFuel)の研究とともに、ドゥカティが製品面での二酸化炭素排出量の削減に貢献するための決定的なステップを表現しています。環境の持続可能性は、地球のデリケートなバランスを守るために、全ての個人と企業が優先事項として考慮しなければいけないものです。」
ドゥカティは、プロトタイプマシンの開発を今後も継続し、2025年に新しいバージョンを投入することを計画。
Ducati’s #MotoE #V21L begins production at the #Ducati Factory ⚡️ pic.twitter.com/wuddghCFgG
— Ducati (@DucatiMotor) January 16, 2023