プレミアクラスは7日、11月に開催予定の第19戦マレーシアGPの開催地セパン・インターナショナル・サーキットでシェイクダウンテストの3日目、最終日を実施。路面の一部が濡れたハーフウェットのトラックコンディションの中でセッションが始まると、好天気に恵まれたことから気温が上昇。路面温度が51度まで上昇した中、テストライダーたちが2日目の遅れを取り戻すように、積極的に周回を重ねた。
ヤマハ
アメリカでのトレーニング合宿を終えたファビオ・クアルタラロが出身地のフランス、活動の拠点アンドラに帰国せず、直接現地に前乗り。2日間テストを実施したカル・クラッチローから情報を聞いた後、サーキットに滞在してテストを観察すれば、オフィシャルテストに参加予定の中須賀克行が合流。クラッチローと共に新型のフェアリングや11月に試したマッドガードなどのテストプログラムに着手すれば、テストにエントリーしていた野左根航汰は不在。
トップスピードの改善を追求するヤマハは、カル・クラッチローが非公式ながら時速335キロメートルを記録。1年前のオフィシャルテストでファビオ・クアルタラロとカル・クラッチローが記録した時速327.2キロメートル、10月のグランプリでファビオ・クアルタラロがフリー走行3で記録した時速332.3キロメートルを上回っていた。
ホンダ
ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで使用したエアロパッケージとシーズン中に使用したものと同じ、または似たものを比較検証。ステファン・ブラドルはリアテールのウイングも引き続き検証した。
ドゥカティ
ミケーレ・ピロはエアロパッケージを中心としたテストを継続。非公式ながら最終日に唯一2分00秒を突破する1分59秒803の1番時計を記録した。
アプリリア
2日目に続き、ロレンソォ・サバドーリが先陣を切ってトラックに飛び出して、テストを開始。オフィシャルテストに向けた準備を進める一方で複数のバイクに乗り換えながら、新しいエアロパッケージを検証。
KTM
ダニ・ペドロサとジョナス・フォルガーがマッドガードを含めた新しいエアロパッケージをテスト。最大の特徴は地面効果を追求するサイドのフェアリングが拡大されたこと。
アウグスト・フェルナンデェス
電子制御をはじめとする適応作業を継続。3日間の走り込みを経て、2日間休息をとりながら10日からのオフィシャルテストに向けて準備を進める。
テストライダーとルーキーライダーが参加したシェイクダウンテストは終了。10日からは11チーム22人のレギュラーライダーたちが参加するオフィシャルテストが当地で開催される。