オフィシャルテスト~ルカ・マリーニが総合1番手に進出

ルカ・マリーニとアレックス・リンスがスプリントのシミュレーションを実行

 

プレミアクラスは12日、今年11月10日から12日に第19戦マレーシアGPを開催するセパン・インターナショナル・サーキットで今年最初、プレシーズン2度目のオフィシャルテスト3日目最終日を開催。5メーカー、11チーム、22人のレギュラーライダー、2人のテストライダーがドライコンディションの中でテストプログラムに取り組んだが、残り1時間のところで雨が降り始めたことから、多くのライダーたちがテストを終了した。

ドゥカティ
2年連続して2022年型『DesmosediciGP』を使用するルカ・マリーニは、2023年シーズンに導入される『MotoGP™ Sprint(スプリント)』のシミュレーションを実行。マレーシアGPの周回数となる連続10ラップを周回した後、雨が降る前に2度のタイムアタックを試みると、1年前に記録されたテストベストラップ(1分58秒131)を更新し、非公式ながら4か月前のグランプリで刻まれたオールタイムラップレコード( 1分57秒790)に接近する1分57秒889を叩き出し、サーキット・リカルド・トルモで開催された11月のオフィシャルテストに続き、2度目の総合1番手に進出した。

2台ともダウンウォッシュダクトを搭載したサイドフェアリングを使用したフランチェスコ・バグナイアは1分58秒台を突破して、トップタイムから0.080秒差の2番手。

1台にダウンウォッシュダクト、1台にグランドエフェクトロワーを搭載したサイドフェアリングを使用したエネア・バスティアニーニは0.260秒差の4番手に位置すれば、2日目1番手のホルヘ・マルティンは0.315秒差の5番手。グランドエフェクトロワーが大きいサイドフェアリングを使用したヨハン・ザルコは、0.963秒差の15番手。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオは0.455秒差の7番手。マルコ・ベツェッキは0.474秒差の8番手。アレックス・マルケスは0.496秒差の9番手。ドゥカティ7台がトップ9に進出した。

アプリリア
2023年型『RS-GP』を駆けるマーベリック・ビニャーレスは0.147秒差の3番手。アレイシ・エスパルガロは0.418秒差の6番手。ドゥカティ勢に割って入れば、2022年型『RS-GP』が供給されたラウール・フェルナンデェスは0.821秒差の11番手。ミゲール・オリベイラは2日目のタイムを更新できずに1.033秒差の17番手。

ホンダ
シャーシの仕様が異なる2台の2023年型『RC213V』に乗り込んで、テストプログラムを継続したマルク・マルケスは、0.777秒差の10番手。ジャパニーズメーカーで唯一トップ10入りを果たせば、ジョアン・ミルは0.895秒差の12番手。

22ラップ目の15コーナーで初転倒を喫した後、スプリントのシミュレーションとして連続10ラップを実行したアレックス・リンスは1.043秒差の18番手。中上貴晶は44ラップを周回して1.646秒差の21番手。

ガスガス
仕様が異なるエンジンの検証に取り組んだポル・エスパルガロは0.908秒差の13番手。新しいシャーシが投入されたアウグスト・フェルナンデェスは22番手。

KTM
仕様が異なるエンジンの検証を継続するブラッド・ビンダーは0.923秒差の14番手。初日2日目に続きシャーシの作業を続けるジャック・ミラーは、18ラップ目の1コーナーで初転倒を喫して1.012秒差の16番手。

ヤマハ
ファビオ・クアルタラロは最多の63ラップを周回して1.054秒差の19番手。フランコ・モルビデリは1.097秒差の20番手。

3日間のオフィシャルテストは終了。11チームは一旦解散し、4週間後の3月9日に通称ポルティマオ・サーキットことアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェに再集結。11日と12日にプレシーズン最後のオフィシャルテストを実施する。

1日目: 1分58秒470(マルコ・ベツェッキ)
2日目: 1分58秒736(ホルヘ・マルティン)
3日目: 1分57秒889(ルカ・マリーニ)

オールタイムラップレコード: 1分57秒790(2022/ホルヘ・マルティン)
ベストレースラップ: 1分59秒634(2012/ホルヘ・マルティン)
テストベストラップ: 1分58秒131(2022/エネア・バスティアニーニ)

Sepang MotoGP™ Official Test Results

 

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