チャンピオンシップ75年目を迎える2023年シーズンのプレミアクラスにドゥカティ、ヤマハ、アプリリア、KTM、ホンダの5メーカーが参戦。アプリリアが前年にコンセッションポイントを6以上獲得したことから、優遇措置が撤回され、他のメーカーと同等のコンディションで参戦することになり、全てのメーカーが年間で利用できるワイルドカードは3回となる。
参戦メーカーは、ワイルドカードを希望する場合、希望するグランプリの開催90日前までに、国際ロードレーシングチーム連盟を介してグランプリ・コミッションに申請。
国際モーターサイクリズム連盟、国際ロードレーシングチーム連盟、モーターサイクルスポーツ製造者協会、ドルナスポーツの代表者たちで構成されるグランプリ・コミッションは、申請を協議した後、国際モーターサイクリズム連盟に通知する。
KTMは、チーム発表会の際に2019年からテストライダーとして起用するダニ・ペドロサをテストサーキットとして使用するヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催される第4戦スペインGPで起用すると発表。
チームマネージャーのフランチェスコ・グイドッティは、セパン・インターナショナル・サーキットで開催された今年最初のオフィシャルテストの際に、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPでもペドロサを起用したい考えを示した。
ドゥカティは、ファクトリーチームのチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィが2014年からテストライダーとして起用するミケーレ・ピロを、例年通り、ホームレースとなる第6戦イタリアGPと第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの2戦に加え、第8戦TTアッセンを3つ目の選択肢になる可能性を示唆。
コンセッションの優遇措置から除外されたアプリリアは、ファクトリーチームのチームマネージャーであるパオロ・ボノラがテストライダー4年目のロレンソォ・サバドーリを第6戦イタリアGP、第8戦TTアッセン、第11戦オーストリアGPに起用し、実戦での開発プログラムを継続させたい意向を説明。
ファクトリーチームの1チーム体制となり、ワイルドカードの重要性が高まるヤマハとマシンの戦闘力を高めるために開発の機会を増やしたいホンダは、現時点で未定。
各グランプリのワイルドカード枠は最大で2つ。複数のメーカーが特定のグランプリのエントリーに殺到する場合、グランプリ・コミッションで協議される。
また、ワイルドカードは、連続参戦が許可されていない(コンセッションの優遇を受けるメーカーは例外)。