国際モーターサイクリズム連盟は17日、『FIM Enel MotoE™ World Championship(MotoE™世界選手権)』の暫定エントリーリストを発表。アビンティア・エスポンソラマ・レーシングがチャンピオンシップから撤退したが、チャンピオンチームのダイナボルト・インタクトGPとオンゲッタ・SIC58・スクアドラ・コルセが1人体制から2人体制に拡大し、全チームが2人体制となり、9チーム18人のレギュラーライダーたちが出揃った。
開催4年目にタイトルを獲得し、『MotoE™ワールドカップ』と『スーパースポーツ世界選手権』で史上初となるダブルチャンピオンに輝いたドミニケ・エガーターは、『スーパーバイク世界選手権』に転向。
自己最高位の総合2位に進出したエリック・グラナドも『スーパーバイク世界選手権』に初挑戦するが、ダブル参戦を決断。最終戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ大会で開催日程が重なることから、参戦計画に注目が集まり、参戦1年目に総合9位に進出したアレイシ・エスクリチは『Moto2™』に昇格する。
初代王者で昨年総合3位に進出したマッテオ・フェラーリ、総合4位マッティア・カサデイ、総合5位ミケール・ポンス、総合8位エクトル・ガルソ、総合10位ケビン・ザンノーニ、2020年と2021年にタイトルを獲得した総合11位ジョルディ・トーレスら11人が継続参戦。
総合6位大久保光は、2年間所属したアバント・アジョからテック3に移籍。
新規参戦
チャンピオンの後任に指名されたのは、2019年に『スーパースポーツ世界選手権』のタイトルを獲得したスイス人ライダー、ランディ・クルメンナッハ。2014年『Moto2™』でチャンピオンに輝き、昨年スペイン選手権のスーパーバイククラスでタイトルを獲得したティト・ラバットが初参戦。
1年間中量級に参戦したアレッサンドロ・ザッコーネが復帰。イタリア選手権に参戦していたニコラス・スピネッリとルカ・サルバドーリが新規参戦する。
年間最多16レース
開催5年目を迎える電動二輪車を使用した大会は、『FIM Enel MotoE™ World Cup(MotoE™ワールドカップ)』から『FIM Enel MotoE™ World Championship(MotoE™世界選手権)』に名称が変更され、昨年の全6戦12レースから今年は欧州各地で史上最多となる全8戦16レースを開催。
ドゥカティ『V21L』
開催元年の2019年から4年間に渡ってエネルジカ製の『Ego Corsa(エゴ・コルサ)』が供給されてきたが、開催5年目はドゥカティが開発した『V21L』を使用。ドウカティ・コルセのテストライダーを務めるミケーレ・ピロと参戦経験があるアレックス・デ・アンジェリスが開発を担当。
オフィシャルテスト
今年も2度のオフィシャルテストを開催。3月6日から3日間、例年通り今年もヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで最初のテストが計画され、18人のレギュラーライダーたちがドゥカティ機を初試乗。1ヶ月後の4月3日からは、シーズン7戦目に指名されたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで2度目のテストを実施する。
3月6日~8日: ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト
4月3日~5日:バルセロナ-カタルーニャ・サーキット