2023年シーズンに予想される歴史的な記録

プレミアクラス6年目の中上貴晶が日本人として中須賀克行以来11年ぶり19人目の表彰台獲得、玉田誠以来19年ぶり7人目の優勝者を狙う

75年目を迎えるチャンピオンシップのオープニングレース、開幕戦ポルトガルGPの決勝レースまで30日。2023年シーズンに達成が予想される歴史的な主な記録は次の通り。

異なる3メーカーでの優勝
2021年9月の第13戦アラゴンGPからアプリリアを駆けるマーベリック・ビニャーレスとKTMに移籍したジャック・ミラーは、過去にスズキとヤマハ、ホンダとドゥカティを走らせて優勝を挙げたことから、異なる3メーカーと共に優勝に挑戦する機会が訪れ、トップでチェッカーフラッグを受ければ、1949年に始まったチャンピオンシップにおいて、歴史的な金字塔を打ち立てることになる。

マイク・ヘイルウッド: ノートン/MVアグスタ/ホンダ
エディ・ローソン: ヤマハ/ホンダ/カジバ
ランディ・マモラ: スズキ/ヤマハ/カジバ
ロリス・カピロッシ: ヤマハ/ホンダ/ドゥカティ

異なる2メーカーでの優勝
スズキからホンダに移籍したジョアン・ミルアレックス・リンス、KTMからアプリリアに乗り換えたミゲール・オリベイラは、表彰台の最上段に登壇すれば、プレミアクラス史上22人目、技術規則の大幅変更に従い『500cc』から『MotoGP™』にクラスの名称が改名された2002年以降8人目となる快挙の達成となる。

レスリー・グラハム: AJS/MVアグスタ
ウンベルト・マセッティ: ジレラ/MVアグスタ
レグ・アームストロング: ノートン/ジレラ
ジェフ・デューク: ノートン/ジレラ
ジョン・ハートル: ノートン/ジレラ
アルベルト・パガーニ: リント/MVアグスタ
ジャコモ・アゴスチーニ: MVアグスタ/ヤマハ
フィル・リード: ノートン/MVアグスタ
バーリー・シーン: スズキ/ヤマハ
ジョン・コシンスキー: ヤマハ/カジバ
ダリル・ビーティー: ホンダ/スズキ
ルカ・カダローラ: ヤマハ/ホンダ
セテ・ジベルナウ: スズキ/ホンダ
アレックス・バロス: スズキ/ホンダ
バレンティーノ・ロッシ: ホンダ/ヤマハ
マックス・ビアッジ: ヤマハ/ホンダ
ケーシー・ストーナー: ドゥカティ/ホンダ
アンドレア・ドビツィオーソ: ホンダ/ドゥカティ
ホルヘ・ロレンソ: ヤマハ/ドゥカティ
マーベリック・ビニャーレス: スズキ/ヤマハ
ジャック・ミラー: ホンダ/ドゥカティ

プレミアクラス60勝目
2021年10月の第16戦エミリア-ロマーニャGPで59勝目を挙げたマルク・マルケスは、89勝のバレンティーノ・ロッシ、68勝のジャコモ・アゴスチーニに次ぎ史上3人目となる60勝に王手。

オールクラスにおいて、マルク・マルケスは、122勝のジャコモ・アゴスチーニ、115勝のバレンティーノ・ロッシ、90勝のアンヘル・ニエトに次ぐ史上最多勝ランキング4番目の85勝を挙げ、25勝のマーベリック・ビニャーレスは26番目、21勝のフランチェスコ・バグナイアは35番目に進出。

9度目のタイトル獲得
2019年に史上6人目となる通算8度目のチャンピオンに輝いたマルク・マルケスは、4年ぶりとなるタイトル奪回に成功すれば、マイク・ヘイルウッドカルロ・ウビアリバレンティーノ・ロッシの通算タイトル獲得数に並ぶ。最多タイトル獲得はジャコモ・アゴスチーニの15。アンヘル・ニエトは13。

プレミアクラスでは、8度のジャコモ・アゴスチーニに次ぎ、7度のバレンティーノ・ロッシに並ぶことになる。

3度目/2度目のタイトル獲得
ジョアン・ミルフランチェスコ・バグナイアがチャンピオンに輝けば、チャンピオンシップ史上33人目となる3度目のタイトル獲得。

ジョアン・ミルファビオ・クアルタラロ、フランチェスコ・バグナイアがチャンピオンに輝けば、プレミアクラスで17人目となる2度目のタイトル獲得。

ドゥカティ
コンストラクター部門の優勝ランキングにおいて、ホンダ(312勝)、ヤマハ(245勝)、MVアグスタ(139勝)、スズキ(97勝)に次ぐ70勝目に到達したドゥカティで最も貢献したのは23勝のケーシー・ストーナー。7勝を加算して3番目に浮上したフランチェスコ・バグナイア(11勝)はアンドレア・ドビツィオーソ(14勝)、エネア・バスティアニーニ(4勝)はロリス・カピロッシ(7勝)に接近。

イタリア
国別の優勝ランキングにおいて、イタリアは264勝を挙げて1位に進出。7勝を加算して11勝に到達したフランチェスコ・バグナイアは、ロリス・カピロッシ(9勝)を抜いて、マックス・ビアッジ(13勝)に接近。最多勝は89勝のジャコモ・アゴスチーニバレンティーノ・ロッシ(68勝)、アンドレア・ドビツィオーソ(15勝)が続く。国別ランキング2位は182勝のスペイン

ドゥカティ
コンストラクター部門の優勝ランキングにおいて、ホンダ(312勝)、ヤマハ(245勝)、MVアグスタ(139勝)、スズキ(97勝)に次ぐ70勝目に到達したドゥカティで最も貢献したのは23勝のケーシー・ストーナー。7勝を加算して3番目に浮上したフランチェスコ・バグナイア(11勝)はアンドレア・ドビツィオーソ(14勝)、エネア・バスティアニーニ(4勝)はロリス・カピロッシ(7勝)に接近。

マックス・ビアッジ越え
ヤマハの表彰台獲得ランキングにおいて、バレンティーノ・ロッシ(142回)、ホルヘ・ロレンソ(107回)、ウェイン・レイニー(64回)、エディ・ローソン(62回)に続くのは、28回のマックス・ビアッジファビオ・クアルタラロ。2度のトップ3入りを果たせば、表彰台獲得ランキングで25人目となる30回目に到達。

表彰台ランキングトップ5は、バレンティーノ・ロッシ(199回)、ホルヘ・ロレンソ(144回)、ダニ・ペドロサ(112回)、マルク・マルケス(100回)、ミック・ドゥーハン(95回)。現役2番目(史上23番目)は31回のマーベリック・ビニャーレス。

新人優勝
唯一の新人であるアウグスト・フェルナンデェスが参戦1年目に優勝を挙げれば、2002年以降、ダニ・ペドロサ(2006年/4戦目)、ホルヘ・ロレンソ(2008年/3戦目)、マルク・マルケス(2013年/2戦目)、ブラッド・ビンダー(2020年/3戦目)、ホルヘ・マルティン(2021年/6戦目)に続く6人目の快挙。

通算50回目の表彰台
全21戦の開催が予定されている2023年シーズンに通算50回目の表彰台獲得に到達する可能性があるのは9人:フランチェスコ・バグナイア(43回)、ミゲール・オリベイラ(41回)、ブラッド・ビンダー(40回)、エネア・バスティアニーニ(40回)、アレックス・マルケス(40回)、ホルヘ・マルティン(36回)、ジョアン・ミル(33回)、ジャック・ミラー(32回)、ファビオ・クアルタラロ(32回)。

日本人優勝/表彰台
2020年第3戦アンダルシアGP、第13戦ヨーロッパGP、2021年第4戦スペインGPの4位が最高位だった中上貴晶が初のトップ3入りを果たせば、日本人ライダーとして、中須賀克行(2012年11月の最終戦バレンシアGP)以来11年ぶり19人目の表彰台獲得者となり、トップでチェッカーを受ければ、玉田誠(2004年9月の第12戦日本GP)以来19年ぶり7人目の優勝者となる。

日本人表彰台獲得ランキング
岡田忠之: 21回
阿部典史: 17回
宇川徹: 10回
片山敬済: 8回
伊藤真一: 6回
金谷秀夫/玉田誠: 5回
青木宣篤/青木拓磨: 4回
中野真矢: 3回
原田哲也/加藤大治郎: 2回
伊藤巧/河崎裕之/平忠彦/芳賀紀行/梁明/中須賀克行: 1回

日本人優勝ランキング
岡田忠之: 4勝
阿部典史: 3勝
玉田誠: 2勝
片山敬済/金谷秀夫/宇川徹: 1勝

Katsuyuki Nakasuga, Yamaha Factory Racing, Valencia RAC

 

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