チャンピオンシップのレジェンド、バレンティーノ・ロッシがチームオーナーとして統括するチームは６日、チャンピオンシップ参戦１０年目、プレミアクラスにムーニー・ＶＲ４６・レーシング・チームとして参戦２年目を迎え、イタリア・ミラノ市内でチーム発表会を開催。
最高峰クラス参戦３年目のルカ・マリーニと２年目のマルコ・ベツェッキが『VR46』のグラフィック部門が象徴的でスポンサーのカラーでもあるイエローとブラックを基調した新しいデザインに包まれたチャンピオンマシン、２０２２年型ドゥカティ『DesmosediciGP』のカラーリングを初公開した。
ルカ・マリーニ
「オフシーズンに大満足。バイクは本当に速くて競争力があり、新しいグラフィックが気に入っている。僕たちは完璧に近づいていると言えるだろう。マレーシアでは、レースペースが良かった。フライングラップのシミュレーションも素晴らしく、満足している。毎週末にトップ５をファイトすることができる。緒戦で僕たちのポテンシャルを最大限に発揮できるように努力しなければいけないだけ。」
「僕たちの『スペック』は、おそらく、新車を開発しなければいけないファクトリーチームのライダーたちよりも、セッティングにおいて、進んでいるだろう。土曜日にスプリント、日曜日にレースが実施されるため、何が起こるのか分からない場合でも、このチャンピオンシップに向けて１００％の準備ができている。戦略と予選が非常に重要。短い距離のスプリントでは、多くのライダーたちがソフトタイヤを履いてファイトすることができるだろう。」
マルコ・ベツェッキ
「昨年使用したバイクもとても気に入っていたけど、今年のバージョンは、ギアが１速アップした。テストセッションが嬉しい。新しいバイクは良い感じ。直ぐに違いを感じた。ガスとのコネクションは、以前のバイクと比較して、最も違いがあるところ。次に空力のパッケージ。」
「同じ週末に２つのレースがあるということは、少なくてもシーズン序盤は、体調を管理する手段を理解しなければいけない。それだけでも難しいだろう。初優勝を挙げたい。それが目標。既にセットアップされ、競争力があり、速い技術的なパッケージからシーズンを始める。僕たちは準備が整っている。おそらく、序盤はファクトリーライダーたちよりも多くの準備ができているだろう。彼らは必ずやって来るから、今を最大限に活かさなければいけない。」
バレンティーノ・ロッシ（チームオーナー）
「素晴らしい２０２３年になることを期待しています。『Moto3™』と『Moto2™』で数年間参戦した後、昨年は『MotoGP™』にデビューし、ファンタスティックなシーズンとなりました。新しいチームでしたが、我々は速かったです。素晴らしい仕事をしました。何度も上位進出と表彰台に向けてファイトしました。これを継続することが２０２３年の目標です。とても速く、より経験を積んだ２人を起用します。彼らが最初の勝利を挙げ、可能な限り多くの表彰台を獲得するために、さらに一歩前進できることを願っています。」
「ルカは３年目を迎え、多くのことを期待しています。２０２２年に大きく前進し、大きく成長し、何度か表彰台に近づきました。テストセッションでは、非常に速く、競争力がありました。マルコも上手くやることができます。誰にとってもルーキーイヤーは難しいですが、彼は大変上手くやりました。アッセンで表彰台を獲得し、シーズン終盤は最速者たちと多くのファイトを繰り広げました。この調子を続けなければいけません。さらに速くなれるように成長できます。」
ムーニー・ＶＲ４６・レーシング・チームは、今週末の３月１１日から２日間、開幕戦ポルトガルＧＰの開催地、通称ポルティマオ・サーキットこと、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで実施されるプレシーズン最後のオフィシャルテストに参加。シーズンに向けて準備を進める。