中量級と軽量級のオフィシャルテストは17日、開幕戦ポルトガルGPの開催地、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェこと、通称ポルティマオ・サーキットで始まり、気温20度、路面温度31度まで上昇したドライコンディションの中、1週間後のシーズン緒戦に向けて準備に取り組んだ。
中量級
10時50分~12時00分 (70分間)、13時30分~14時40分 (70分間)、16時15分~17時30分 (75分間)のセッションを行い、2日前にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催されたプライベートテスト2日目に2番時計を刻んだアロン・カネトが初日総合1番手に進出した。
3月14日と15日のプライベートテストで連日1番手に進出したペドロ・アコスタは、プライベートテストで供給され、開幕戦終了まで使用するエンジンの走行距離を考慮して、3度目のセッションをキャンセルしたが、0.022秒差の総合2番手に位置。
チャンピオンチームに移籍してきたアルベルト・アレナスは、0.289秒差の総合3番手に進出すれば、サム・ロウズとボ・ベンスナイダーがトップ5入り。
最初のセッションで転倒を喫したソムキアット・チャントラは総合11番手。2度目と3度目のセッションで転倒を喫したジェイク・ディクソンは総合13番手。
昨年スーパーバイク世界選手権に参戦したことから当地での走行経験がある野左根航汰は2.992秒差の総合26番手だった。
軽量級
09時30分~10時40分 (70分間)、12時10分~13時20分 (70分間)、14時50分~16時05分 (75分間)のセッションとなり、3年前の2020年に所属した古巣に復帰し、2年間使用したKTM機からホンダ機に乗り換えたジャウメ・マシアが昨年15番グリッドから0.069秒差の2位を獲得したトラックで初日総合1番手に進出。
2018年と2022年に中量級に挑戦した後、2017年と2019年に所属した古巣に復帰したクラス最年長27歳のロマーノ・フェナティは、0.038秒差の総合2番手。
参戦9年目に向けて、将来の中量級昇格を視野にタイトル獲得を狙う鈴木竜生は、3度目のセッションで転倒を喫したが、0.242秒差の総合3番手。リッカルド・ロッシ、ダニエル・オルガドがトップ5入り。
参戦7年目を迎える佐々木歩夢は0.426秒差の総合7番手。先週ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催されたプライベートテストの2日目に1番手に進出したスコット・オグデンは8番手。1日目に1番手だったデニス・オンジュは2度目のセッションで転倒を喫して総合13番手。KTM機からホンダ機に乗り換えた鳥羽海渡は総合21番手。チームを移籍した山中琉聖は総合22番手。右手中指の負傷が原因でプライベートテストを欠場したコリン・ベイヤーは総合23番手。参戦2年目の古里太陽は総合27番手だった。