『FIM Women's World Championship』開催発表

国際モーターサイクリズム連盟とチャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは２９日、第４戦スペインＧＰを開催しているヘレス・サーキット－アンヘル・ニエトのプレスカンファレンスルームで、新たなプロジェクトとして『FIM Women's World Championship（女子世界選手権）』を来年開催すると発表。

女性を対象に、モーターサイクルレースへのアクセスを広げるためのプラットフォームを提供することを目的に、スーパーバイク世界選手権の併催として、初年度となる来年は少なくても６ラウンドを開催。１ラウンドは２レース。

グリッドには同等のバイクが並ぶように、ワンメイクとなり、シングルモーターサイクルサプライヤーが決定次第発表する。

新たなチャンピオンシップは、既にレースに参戦している女性ライダーに機会を創出することを目標としており、プロフェショナルとして実行可能なキャリアを築くことができる環境を提供。そして、将来全てのパドックにおいて、より平等な代表者として参加するための基礎を築くことを目指す。

このチャンピオンシップは、将来の女性競技者に好例を提供し、モーターサイクルがトラック内外を問わず、全ての人が楽しめるスポーツであることをさらに強調する。

ホルヘ・ビエガス（国際モーターサイクリズム連盟会長）
「１９０４年以来、初めて女子世界選手権を開始します。ロゴを気に入っていただければ幸いです。我々は女子世界選手権の開催に関して考慮し、調査の結果、多くの需要がありました。モトクロス、エンデューロ、トライアルと同様に、来年はサーキットレースの世界選手権を開幕します。」

「我々の計画は、欧州で６ラウンドを開催することです。シングルメーカーでレースを実施します。この新しいチャンピオンシップは、世界中の女性がレースに参加できるようにトライします。主にスーパーバイク世界選手権の併催として開催します。女性にプロフェショナルになってもらいたい大会であり、他のカテゴリーにステップすることはありません。我々は、ここでレースをする女性がライダーとして、プロフェショナルとして収入を得られるようにしたいと考えています。」

グレゴリオ・ラビーニャ（スーパーバイク世界選手権代表）
「このプロジェクトとその可能性について知らされたとき、大変興味を持ち、多くの熱意を感じました。現在、スーパーバイク世界選手権のプラットフォームが、このプロジェクトを開始する舞台の１つになる可能性があると考えましたが、それはスーパーバイク世界選手権だけに限定されているという意味ではありません。これはドルナが運営することから、どのように発展するのかを見て行きましょう。」

「まだ全ての詳細を把握しているわけではありません。これがライブプロジェクトであり、常に進化しす。利用できる機会を拡大することは重要です。特に、我々が開始した多くのカップやプロジェクトを確認し、それは大きな挑戦だと思いますが、我々全員がこの機会を提供できることを誇りに思う必要があります。このスポーツでより多くのライダーとより多くの可能性を得るために、将来に向けて良い進歩を見たいと思います。」

「プロジェクトを開始する最適なプラットフォームは、シングルメーカーであり、既に幾つかのメーカーと非公式に話し合っています。詳細を定義し始めますが、スーパースポーツと同様な範囲の排気量になると思います。」

「多くの関心がありましたが、これは進行中のプロジェクトであり、様々なメーカー、チームで拡大するために何年にも渡って進歩する可能性があります。我々は世界中の女性ライダーがチャンピオンシップに参戦し、プロフェショナルとして成功を収めることができる目的地を作りたいと考えています。つまり、バイク産業を促進する新しい手段も模索できるということです。ゼロから始めれば、より創造的になることができます。我々は実現させ、我々が望む基準で機能するように全力を尽くします。」

フランソワーズ・エミリー（国際モーターサイクリズム連盟最高経営責任者）
「我々は２０年以上も前から、モーターサイクルの女性のためのコミッションを作成していることから、国際モーターサイクリズム連盟としては、特に新しいことではありません。我々はモーターサイクルレースにおける女性の促進と支援に努めています。」

「我々が取り組もうとしていることは、女性ライダーがバイクに乗るための全ての機会と可能性を提供することであり、モトクロス、エンデューロ、トライアルでは既にチャンピオンシップを開催しています。今、サーキットレースで女性の世界選手権を開催できることを嬉しく思います。」

カルメロ・エスペレータ（ドルナスポーツ最高経営責任者）
「我々は特別な記者会見を開くことに慣れていますが、今日は非常に特別な日です。熟考の末、国際モーターサイクリズム連盟と共に決定を下しました。これは我々にとって、そしてモーターサイクルの世界の将来にとって非常に重要です。このプロジェクトを発表し、この重要なイニシアティブである女性世界選手権に参画できることを大変嬉しく思います。」