決勝レース:フランチェスコ・バグナイアがKTM勢に競り勝つ

ブラッド・ビンダー&ジャック・ミラー表彰台、中上貴晶9位、マルコ・ベツェッキ転倒

 

第4戦スペインGP決勝レースは30日、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、5番グリッドのフランチェスコ・バグナイアが他車との接触でポジションを1つ降格するペナルティが科せられたが、20ラップ目の最終コーナーでトップに躍り出て、KTM勢とのバトルを僅少さで制し、開幕戦ポルトガルGPに続き今季2勝目。当地で2年連続優勝を挙げ、総合2位からポイントリーダーに再浮上した。

オープニングラップのインシデント

気温28度、路面温度33度のドライコンディションの中、1ラップ目の2コーナーで16番グリッドのファビオ・クアルタラロと7番グリッドのミゲール・オリベイラが接触転倒。レースディレクションはグラベル上に倒れていた2人を治療するために赤旗を提示。3ラップを完了していないことから、グリッドポジションに変更はなく、周回数は25ラップから24ラップに縮小され、クリックスタートでリスタート。

クアルタラロはグリッドに立つことができれば、オリベイラは左肩を脱臼したことからメディカルセンターに搬送された後、精密検査を受けるために近郊の病院に転送された。

KTMが4年ぶりのダブルポディウム

TISSOT Sprint(ティソ・スプリント)』で優勝を挙げた4番グリッドのブラッド・ビンダーは、ホールショットを決めてレースの主導権を握り、残り4ラップでポジションを譲ったが、0.221秒差の2位。昨年11月の最終戦バレンシアGP以来4戦ぶり今季初の表彰台を獲得すれば、2番グリッドのジャック・ミラーは1.119秒差の3位に入り、昨年9月の第17戦タイGP以来7戦ぶり今季初めて、KTMに移籍してから4戦目で表彰台を獲得。

KTMは2020年8月の第6戦スティリアGP(優勝ミゲール・オリベイラ/3位ポル・エスパルガロ)以来2度目のダブルポディウムを達成。

ワイルドカードとして参戦した6番グリッドのダニ・ペドロサは6.371秒差の7位。21番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは19.010秒差の13位。デビュー戦から4戦連続のポイント圏内でゴールすれば、ポル・エスパルガロの負傷代役を務める22番グリッドのジョナス・フォルガーは17位完走。

マルコ・ベツェッキ転倒リタイア

3番グリッドのホルヘ・マルティンは4.760秒差の4位。地元スペイン勢の最高位でチェッカーフラッグを受ければ、9番グリッドのルカ・マリーニは6.329秒差の6位。12番グリッドのアレックス・マルケスは14.952秒差の8位。15番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは17.209秒差の12位。

8番グリッドのヨハン・ザルコは、5番手走行中の17ラップ目5コーナーで今季2度目の転倒。13番グリッドのマルコ・ベツェッキは9番手走行中の17ラップ目6コーナーで週末2度目、今季5度目の転倒。

アレイシ・エスパルガロ5位

ポールポジションのアレイシ・エスパルガロは4.760秒差の5位。今季初めてアプリリア勢の最高位でゴールすれば、17番グリッドのラウール・フェルナンデェスは36.371秒差の15位に入り、今季2度目のポイント圏内。10番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、8番手走行中の最終ラップにチェーンが破損してリタイア。

ホンダ勢最高位は中上貴晶

11番グリッドの中上貴晶は15.692秒差の9位。今季の最高位に進出すれば、19番グリッドのステファン・ブラドルは27.294秒差の14位。マルク・マルケスの負傷代役として招集された23番グリッドのイケル・レクオナは16位完走。

18番グリッドのアレックス・リンスは、1ラップ目の9コーナーで週末2度目、今季3度目の転倒。20番グリッドのジョアン・ミルは、2ラップ目の3コーナーで週末4度目、今季8度目の転倒。

ヤマハ両雄がロングラップペナルティ

ウォームアップ走行で今季初めて1番手に進出したファビオ・クアルタラロは、1ラップ目のインシデントで科せられたロングラップペナルティを4ラップ目に消化したが、正確にロングラップペナルティを通過しなかったことから、2度目のロングラップペナルティを7ラップ目に完了して16番手まで後退し、15.846秒差の10位でフィニッシュ。

14番グリッドのフランコ・モルビデリは、『ティソ・スプリント』のインシデントで科せられたロングラップペナルティを3ラップ目に消化して、18番手まで後退した後17.846秒差の11位まで挽回。

チャンピオンシップ

総合2位フランチェスコ・バグナイアは25ポイントを加算。『スプリント』の2位9ポイントと合わせて、週末に34ポイントを稼ぎ、総合1位に返り咲けば、ポイントリーダーのマルコ・ベツェッキは22ポイント差の総合2位に後退。総合9位ブラッド・ビンダーは25ポイント差の総合3位に浮上し、総合3位アレックス・リンスは8位に後退。

オフィシャルテスト

プレミアクラスは、当地に延滞。明日5月1日にオフィシャルテストを実施する。

RESULTS

 

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