スペイン・カタルーニャ州の州営テレビ局『TV3』は、開幕戦ポルトガルGPで負傷したガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3に所属するポル・エスパルガロのインタビューを紹介。ムジェロ・サーキットで開催される第6戦イタリアGPで復帰する意向を語った。
「来週、検査を受ける予定。そこで医師たちが『イエス』と言ったら、ムジェロに行こう。そうでない場合は、3連戦2戦目のザクセンリンクか3戦目のアッセンに行けるようにトライしよう。」
「バイクに乗りたくてしょうがない。これが毎朝起きる理由。僕の燃料なんだ。ムジェロで戻りたい。KTM機が機能しているところを見ると、戻りたいと気持ちが昂る。」
「今は恵まれた状況にあると言える。痛みはほとんどない。最初の数日間は、命がけだった。とても苦しんだ。集中治療室にいる間は、あまり意識がなかったけど、僕の周りの人たちも苦しんでいた。」
「走るのを止めようとも思った。そんなことを考えた。考える時間が沢山あった。周りの人たちや僕の妻が苦しんでいたところを見て、そう思うようになったけど、何度も言うように、彼女とは、僕が走っているときに出会った。走ることが僕にとって幸せであり、彼女は僕が幸せな姿を見て幸せになる」と復帰への高い意欲、引退しない理由を説明。
プレミアクラス10年目、グランプリキャリア通算17年目のスペイン人ライダーは、開幕戦ポルトガルGPのフリー走行2で転倒した後、ポルティマオ・サーキット近郊の病院に搬送され、CT検査(コンピュータ断層撮影)とMRI検査(核磁気共鳴画像法)による精密検査の結果、肺挫傷、顎と背椎の骨折が判明。
転倒から2日後、チャンピオンシップのメディカルディレクター、アンヘル・チャルテル医師監視の下、スペイン・バルセロナ市内の病院に搬送。数日間は集中治療室に入院していたが、現在は活動の拠点であるアンドラでリハビリとフィジカルトレーニングに専念している。