決勝レース:フランチェスコ・バグナイアが地元優勝

ドゥカティがムジェロで表彰台独占、初のトップ4独占を達成、中上13位、マルケス兄転倒

 

第6戦イタリアGPの決勝レース(周回数23ラップ)は11日、ムジェロ・サーキットで行われ、ポールポジションのフランチェスコ・バグナイアがオープニングラップからレースの主導権を握り、開幕戦ポルトガルGP、第4戦スペインGPに続き今季3勝目。当地で2年連続の優勝を挙げ、プレミアクラスで14勝目、グランプリキャリア通算24勝に到達した。

ドゥカティがホームで初のトップ4独占

気温27度、路面温度45度のドライコンディションの中、5番グリッドのホルヘ・マルティンは、1ラップ目2番手に飛び出して、フランチェスコ・バグナイアを追走。1.067秒差でチェッカーフラッグを受け、2戦連続の2位を獲得すれば、9番グリッドのヨハン・ザルコは1.977秒差の3位に入り、2戦連続3度目の表彰台。ドゥカティのサテライトチーム、スペシャルカラーでホームレースに挑んだプリマ・プラマック・レーシングが2戦連続のダブルポディウムを達成。

ドゥカティは2021年11月の最終戦バレンシアGP(フランチェスコ・バグナイア/ホルヘ・マルティン/ジャック・ミラー)、今年4月の第2戦アルゼンチンGP(マルコ・ベツェッキ/ヨハン・ザルコ/アレックス・マルケス)、5月の第5戦フランスGP(マルコ・ベツェッキ/ホルヘ・マルティン/ヨハン・ザルコ)に続き、4度目の表彰台独占。

3番グリッドのルカ・マリーニは4.625秒差の4位に入り、ドゥカティが初めてトップ4を独占。プレミアクラスで最後にトップ4を独占したのは、2011年10月の第16戦オーストラリアGPのホンダ(ケーシー・ストーナー/マルコ・シモンチェリ/アンドレア・ドビツィオーソ/ダニ・ペドロサ)以来12年ぶり。

ウォームアップ走行で今季3度目の1番時計を刻んだ7番グリッドのマルコ・ベツェッキは12.654秒差の8位。11番グリッドのエネア・バスティアニーニは17.102秒差の9位に入り、ドゥカティ6台がトップ10入り。

18番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは25.906秒差の14位。6番グリッドのアレックス・マルケスは、3番手走行中の15ラップ目2コーナーで週末2度目、今季11度目の転倒。

KTM勢がドゥカティ勢を追走

11番グリッドのブラッド・ビンダーは8.925秒差の5位。4番グリッドのジャック・ミラーは10.999秒差の7位。20番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは26.500秒差の15位に入り、デビュー戦から6戦連続のポイント圏内に進出。

アプリリア最高位は6位

8番グリッドのアレイシ・エスパルガロは10.908秒差の6位。12番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは19.110秒差の12位。19番グリッドのラウール・フェルナンデェスは17位。17番グリッドのミゲール・オリベイラは11ラップ目に今季6度目の転倒。

ヤマハは10位と11位

13番グリッドのフランコ・モルビデリは17.610秒差の10位。14番グリッドのファビオ・クアルタラロは17.861秒差の11位。

マルク・マルケス4番手走行中転倒

フリー走行2で転倒したジョアン・ミルは右手小指の負傷で欠場。ティソ・スプリントで転倒したアレックス・リンスは右脚の脛骨と腓骨の骨折で欠場し、2人は出走したが、2番グリッドのマルク・マルケスは、4番手走行中の6ラップ目15コーナーで週末2度目、今季7度目の転倒。15番グリッドの中上貴晶は21.947秒差の13位で完走。

テストたちは任務完了

ホームグランプリにワイルドカードとして参戦した16番グリッドのミケーレ・ピロと21番グリッドのロレンソォ・サバドーリは16位と18位。代役を務める22番グリッドのジョナス・フォルガーは19位完走。

チャンピオンシップ

ポイントリーダーのフランチェスコ・バグナイアは、ティソ・スプリントの12ポイントを合わせて、週末に37ポイントを加算。総合2位マルコ・ベツェッキに対して、1ポイント差から21ポイント差にアドバンテージを拡大。総合3位ホルヘ・マルティンは24ポイント差。

3連戦2戦目

第7戦ドイツGPは、ザクセンリンクで来週末の6月16日に初日のフリー走行、17日に公式予選とティソ・スプリント、18日に決勝レースが行われ、再来週には第8戦TTアッセンが開催される。

RESULTS

 

『いつでも、どこでも、観たいとき』に動画の視聴が可能な『ビデオパス&タイミングパス』なら、第6戦イタリアGPの決勝レースを完全網羅のオンデマンドで配信