ドゥカティ・レノボ・チームのマルク・マルケスは、第13戦オーストリアGPの公式予選2で前戦チェコGPの公式予選2に続き2戦連続の転倒、今季9度目の転倒を喫して4番手。
周回数14ラップのティソ・スプリントは、今季3度目の2列目、3度目の4番グリッドからスタート直後の1コーナーで2番手に浮上すると、10ラップ目にトップを走行していたアレックス・マルケスを抜き、第8戦アラゴンGPから6戦連続12度目の優勝を挙げた。
「公式予選でミスを犯してしまったから良かった。サインボードを見たら4番手と表示され、やる気満々になり過ぎて、必要以上に突っ込んでしまった。」
「4番手からのスタートは少しペナルティになると考えていた。序盤の3ラップでフロントタイヤが少し熱くなってしまったから、トップから離れ、リアタイヤが劣化したときに、アタックを仕掛ける必要があった。ロングレースよりもスプリントの方が心配だった。リアクションの時間が短いから。明日もスタートが重要だろう。」
「この勝利をパウ・アルシナに捧げたい。」
スタビリティコントロールの効果
「最大傾斜角のときに効果が大きい。横転を防ぐ。確かに、コントロールへの依存度が高まり、乗りやすくなる。なぜなら、単純にコントロールしているだけなので、摩耗したタイヤでは違いを生み出すのがより難しくなるから。しかし、それはバイクにとっての利点であり、他のライダーが一歩前進したため、僕たちが活用すべき技術的な利点でもある。」
グランプリレースの期待
「スタートは非常に重要。特に今日は前にライダーが1人しかいなかったから。もし僕が通常のスタートを切れたとしても、あるいは他のライダーが通常のスタートを切れれば、前には3人がいることになる。その3人は速い。アレックス・マルケスはロングラップペナルティが科せられるから、序盤に引き離すことができるだろう。マルコ・ベツェッキとペッコ・バグナイアはフリープラクティスで素晴らしいペースで走っていた。スプリントで彼らに何が起こったのか分からないけど、彼らとの優勝争いを予想していたから、明日は間違いなくそうなるだろう。」
総合2位アレックス・マルケスに123ポイント差、総合3位フランチェスコ・バグナイアに対しては180ポイント差にアドバンテージを拡大したマルク・マルケスは、7月19日にモーターランド・アラゴンで開催されたジュニアGP™世界選手権のプライベートテスト中に転倒が原因で2日後の21日に死亡した17歳のスペイン人ライダー、パウ・アルシナにティソ・スプリントの勝利を捧げた。