ガスガス・ファクトリー・レーシング・テック３のポル・エスパルガロは２７日、自身のソーシャルメディアを更新。スペイン・バルセロナ市内の大学病院で検査を受け、『FIT（フィット）』と診断されことから、後半戦開幕となる第９戦イギリスＧＰの参戦に向けて、開催前日の木曜日に開催地シルバーストンのメディカルセンターでメディカルチェックを受けることになり、そこで出走の許可となる『フィット』と医師団から宣言されれば、フリープラクティス１から出走を始める。
プレミアクラス１０年目、グランプリキャリア通算１７年目を迎えた３２歳のスペイン人ライダーは、古巣からの復帰戦となった開幕戦ポルトガルＧＰのフリー走行２で転倒。ポルティマオ・サーキット近郊の病院に搬送され、ＣＴ検査（コンピュータ断層撮影）とＭＲＩ検査（核磁気共鳴画像法）による精密検査の結果、肺挫傷、顎と背椎の骨折が判明。
転院先となったスペイン・バルセロナ市内の大学病院で集中治療室に入り、複数の手術を受けた後、活動の拠点であるアンドラに戻ってからは、早期復帰に向けて、治療とリハビリに専念。
前戦ＴＴアッセンでは、チームとの再会を目的にＴＴ・サーキット・アッセンを訪れると、２週間前にイギリスで開催された『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード』に参加して『RC16』を開幕戦以来１６週間ぶりに駆けると、数日前にバルセロナ－カタルーニャ・サーキットで市販車を使用したトレーニングに実行したことを明かしていた。
「走行のためのフィット！シルバーストンで僕のチーム、ガスガス・ファクトリー・レーシング・テック３と一緒にレースがしたいという気持ちと共に。スピードを取り戻すには、ある程度の時間が必要となるだろう。でも、僕は全力を尽くす！ガスガス、テック３、ＡＧＶヘルメット、ダイネーゼの愛情と辛抱に感謝したい。努力と結果で恩返ししよう！」
「この４ヶ月間を一緒に過ごしてくれた全ての医師と物理療法士、この困難な時期を支えてくれ、元気を与えてくれた君たちにも感謝したい。ショーが始まる！カルロタ・ベルトラン、愛しているよ」
ポル・エスパルガロは、ＫＴＭとの間で２０２４年末までの２年契約を締結。ＫＴＭは複数のライダーとの間で契約を結んでいることから、負傷からの回復具合を確認する復帰戦に注目が集まる。
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