オフィシャルウェブのシリーズ企画『In conversation with...(イン・カンバセーション・ウィズ...)』は、キャリア通算12年目、プレミアクラス8年目のシーズンに挑戦するフランコ・モルビデリを招待。
ドゥカティ・コルセと直接契約を締結し、チャンピオンチームのプリマ・プラマック・レーシングに所属して5年間使用したヤマハ機からドゥカティ機に乗り換えた矢先にトレーニングアクシデントが原因で2度のオフィシャルテストを欠場したことから、準備が整わない状態のままシーズンを始めたが、今年はペルタミナ・エンドゥーロ・VR46・レーシング・チームと契約を結び、2024年型を継続使用すると、第2戦アルゼンチンGPで2021年5月の第4戦スペインGP以来4年ぶり、7度目の表彰台を獲得。
第4戦カタールGPではティソ・スプリントで初めての表彰台、週末に初めてのダブルポディウムを達成して総合4位に進出。1年前とは対照的なシーズンスタートを切った要因が所属するチームに帰属することを説明した。
「僕にとってもチームにとっても、とても良い時期。僕たちはレースを楽しんでいる。一緒に仕事を楽しみ、疑いなく、それが結果に反映されている。」
「僕は周囲に素晴らしい結果を与えるという目標を常に持つ。その目標を受け入れ、確かにキャリアの中で僕に課せられた目標を達成できなかった時期があったけど、幸運なことに、僕は立ち直ることができた。周囲の人々の助け、チーム全体の助けが不可欠だったことは間違いない。彼らに心から感謝する。」
2024年との比較
「昨年は不運にも本当に、本当に重症を負ったままシーズンを始めなければいけなかった。強烈に叩きつけられたから、シーズンをスタートさせ、回復しながら、新しいバイクに慣れる必要があり、多くのことに取り組まなければいけなかったけど、今年はチームのことをある程度知っているし、バイクのことを知っていたから、シーズンを始める前に、始まってからも、大きな障害はなかった。昨年と比べて決定的に、そのことが大きな変化だった。」
上位進出の要因
「グレートなスピードとグレートなリザルトを再び楽しみ、ナイスなリズムを取り戻したと言えるだろう。僕たちはレースに興奮している。パフォーマンスやスピードなど、あらゆる面で興奮しているけど、それは主に、チーム全員がこのスポーツに抱く大きな情熱と、ドゥカティのレッドだけでなく、僕たちのカラーであるイエローにも強い愛着によるものだと思う。素晴らしいチームとスポーツ全体にとって素晴らしいキャラクターを代表することは、仕事の醍醐味であり、僕たちはサーキットを訪れる全ての人に大きな興奮を与える。」
さらなる飛躍に向けた改善点
「レースの幾つかの場面で、まだ少しパフォーマンスが欠けているところがある。勝利を目指して再び戦う、あるいは勝利を目指すためには、そこに焦点を当てる必要がある。」
「ドゥカティを走らせる全員が上手くやっている。幸運なことに、彼らのデータをチェックする機会に恵まれている。マルク・マルケスとアレックス・マルケスは週末の最初から最高のパフォーマンスを発揮している。他のライダーたちが週末を通じてステップ・バイ・ステップで前進する中、彼らがやっていることは、まさにそれ。僕たちの目標は、各セッションで全力を尽くし、改善に向けて仕事に取り組むこと。彼らに追いつくのは確かに難しいけど、それに向けてトライしよう。」
1年前に5列目13番グリッドからティソ・スプリントで転倒、決勝レースで10位だったシルバーストン・サーキットでプレミクラス129戦目、キャリア通算200戦目を迎える。