第9戦イギリスGPの決勝レース(周回数20ラップ)は6日、シルバーストン・サーキットで行われ、12番グリッドのアレイシ・エスパルガロが1ラップ目6番手、5ラップ目3番手、6ラップ目2番手に浮上した後、最終ラップにトラクションを利用してトップに飛び出し、3年前にアプリリアに『MotoGP™』での初表彰台をもたらした舞台で、2022年4月の第3戦アルゼンチンGP以来キャリア通算2勝目を挙げた。
アプリリア4台がトップ10入り
気温16度、路面温度24度のドライコンディション。残り8ラップから小雨が降り始め、バイク交換が許可される白旗が提示された中、16番グリッドのミゲール・オリベイラはステップ・バイ・ステップでポジションを上げて0.750秒差の4位。アプリリア移籍後の最高位に進出すれば、8番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは2.101秒差の5位。
アプリリアがプレミアクラスで初めて3台がトップ5に進出すれば、20番グリッドのラウール・フェルナンデェスはプレミアクラスでの最高位となる10位に進出。
フランチェスコ・バグナイア2位
4番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、2ラップ目に1番手に飛び出してレースをリードしたが、最終ラップにポジションを落として0.215秒差の2位。
7番グリッドのホルヘ・マルティンは、スタート直後の1コーナーでイン側に位置していた他車と接触して最後尾に後退したが、7.903秒差の6位まで挽回。6番グリッドのルカ・マリーニは7位。9番グリッドのヨハン・ザルコは9位。
18番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは、10番手走行中の15ラップ目に誰よりも早くバイク交換を決断して13位。
朝のウォームアップ走行で週末3度目の1番時計を刻んだポールポジションのマルコ・ベツェッキは、2番手走行中の6ラップ目15コーナーで週末3度目、今季10度目の転倒。3番グリッドのアレックス・マルケスは、4番手走行中の6ラップ目に技術的問題が発生してリタイア。13番グリッドのエネア・バスティアニーニは、17ラップ目の15コーナーで週末2度目、今季7度目の転倒。
KTMシルバーストン初表彰台
10番グリッドのブラッド・ビンダーは0.680秒差の3位。KTMが当地で初めて表彰台を獲得すれば、2番グリッドのジャック・ミラーは、3ラップ目に他車との接触が原因で弾かれる形で4番手から14番手に後退した後、9.298秒差の8位。5番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは11位。開幕戦ポルトガルGPの負傷から復帰した15番グリッドのポル・エスパルガロは12位完走。
ヤマハ2台がバイク交換後にポイント圏内
11番グリッドのフランコ・モルビデリは、15ラップ目にバイク交換して14位。22番グリッドのファビオ・クアルタラロは、18ラップ目に他車との接触が原因でフェアリングが大破したことから、バイクを交換して15位完走。
ホンダ19戦ぶりの0ポイント
21番グリッドの中上貴晶は、15ラップ目にバイクを交換して16位。17番グリッドのイケル・レクオナもバイクを交換して17位。
19番グリッドのジョアン・ミルは、3ラップ目の9コーナーで今季13度目の転倒。14番グリッドのマルク・マルケスは、1ラップ目に他車との接触が原因で右側のエアロボディを損失。11番手走行中の15ラップ目12コーナーで3クラス最多となる今季15度目の転倒。ホンダが0ポイントで終わったのは、昨年6月の第10戦ドイツGP以来19戦ぶり。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのフランチェスコ・バグナイアは20ポイントを加算。総合3位ホルヘ・マルティンは10ポイントを加算して41ポイント差の総合2位に浮上。総合2位マルコ・ベツェッキは27ポイント差から47ポイント差の総合3位に後退した。
オーストリア
次戦はレッドブルリンクで2週間後の8月18日に初日、19日に公式予選とティソ・スプリント、20日に決勝レースを開催。
RESULTS
『いつでも、どこでも、観たいとき』に動画の視聴が可能な『ビデオパス&タイミングパス』なら、第9戦イギリスGPの決勝レースをオンデマンドで配信