国際モーターサイクリズム連盟でセーフティオフィサーを担当するバルトロメ・アルフォンソがチャンピオンシップ初開催となるインドGPの開催地ブッダ・インターナショナル・サーキットに関する最新の情報を提供。開催に必要な条件であるホモロゲーションの取得などについて説明した。
ホモロゲーション取得のプロセス
「最初に言及すべきことは、ブッダ・インターナショナル・サーキットは『F1世界選手権』を3年間開催した既存のサーキットであり、当初は、国際モーターサイクリズム連盟のホモロゲーションを申請していたため、二輪ロードレースも考慮された建設でした。」
改修に関する話し合い
「初めてインドを訪問したのは昨年の11月。我々は既に訪問の準備を十分に整えていましたが、現地を訪れると、常にさらに多くのものを確認できます。常に、最初はランオフエリアに主な注意が向けられます。一般的に我々は様々なポイント、この場合は、1、2、3、4、5、7、13、14コーナーでアスファルトの量を減らし、グラベルの量を増やすように要求しました。」
「3、13、14コーナーの変更にも合意し、ランオフエリアを拡大するために、サーキットと緊密に協力して修正しました。また、考えられる衝撃角度に応じて、エアフェンスとフォームの両方の公認された保護装置を導入しました。」
「その後、縁石の一部がカーレースを目的としていたため、我々にとっては少しアグレッシブであることから、微調整に取り組みました。」
「レイアウトは基本的に以前と同じですが、若干の変更があります。いずれにせよ、作業はグランプリ開催までに完了しなければなりませんが、正式な最終承認が与えられるのは、開催前日となります。」
専用に建設されたサーキットと別のシリーズ用に建設されたサーキットに対するホモロゲーションプロセスの違い
「既存するトラックでの作業は、まだ建設されていないトラックの作業とは、幾つかの点で異なり、長所と短所があります。当然、既存のトラックを使用すると、より多くの経験があり、四輪、二輪、歩行で周回することができますが、一方で、通常、トラックの周囲には、サービスロード、観戦席、建物などのインフラや土地の制限があるため、変更を加えることは、より困難です。」
ライダーたちとのコラボレーション
「安全が最も重要な課題です。絶対的に重要です。地上で最も速い22人のライダーたちと一緒に、グランプリが開催される金曜日に情報を交換できることは、本当に贅沢なことです。ロリス・カピロッシが取り組んでいる仕事も非常に重要であり、彼の経験は驚くべきものです。つまり、彼はプロフェッショナルとして数年前に現役から引退しましたが、今でもバイクを走らせると非常に速く、バイクの進化を理解しており、我々にとっては素晴らしい人材ですが、ライダーたちとのコラボレーションは正に贅沢です。」
ライダーが関与するプロセス
「彼らは忙しく、集中する必要があるため、我々がやろうとしていることは、基本的には正確な状況と例えを提供することです。そして、彼らからのフィードバックを受け取り、解釈します。そして、我々は分析し、研究します。そこから、変更、修正、アップグレードなどを実施するためにサーキットに提案します。」
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