ドゥカティ・レノボ・チームのマルク・マルケスは、プレミアクラスで6勝を挙げたモーターランド・アラゴンにポイントリーダーとして第8戦アラゴンGPに挑戦。週末最初のセッション、フリープラクティス1から連続1番時計を刻み、公式予選では自身が樹立したオールタイムラップレコードを更新し、第4戦カタールGP以来4戦ぶり5度目、プレミアクラスで71度目、キャリア通算99度目のポールポジションを獲得。
11ラップのショートレース、ティソ・スプリントは、リアタイヤのスピニングが原因で出遅れたが、直ぐに体制を整え、2ラップ目の1コーナーで2番手に浮上。フロントタイヤの温度をコントロールしながら6ラップ目の1コーナーでトップを走っていたアレックス・マルケス抜き、2戦ぶり7度目の優勝を挙げた。
「アレックスが強いことは分かっていたけど、スタートでミスするとは思っていなかった。普通は上手くスタートを切るけど、リアが滑ってしまい、それはコントロールが難しい。明日に向けて少し調整が必要なポイントの1つ。」
「アレックスの後ろに位置すると、フロントタイヤがかなり熱くなってしまったから、落ち着いて、2ラップ目に抜かず、追い越す瞬間を探した。よりスムーズになったときに抜いて、最後まで週末を通して刻んでいた47秒台のペースを維持し、それを越えないよう気をつけた。明日も同じように集中しなければいけない。」
ソフトタイヤの選択
「リアタイヤはどれかハッキリしていたし、戦略も明確だった。もし僕がミディアムを選べば、ソフトタイヤを選ぶライダーがいて、彼らがサプライズになっていたかもしれない。ソフトを選んだとき、主なライバルたちもソフトを選ぶだろうと思っていた。同じコンディションなら、プラクティスで強さが見つかっていたし、同じタイヤなら勝てる自信があった。ミディアムの方が少しは良かったと思うけど、最初の2~3ラップでタイムを失うリスクがあった。」
レースマネジメント
「特にタイヤの右側が劣化すると予想していた。終盤にタイムが大幅に落ちると予想していたけど、最終ラップでは他よりもスムーズに走り、追求していたわけでもないのに47.1秒を記録した。このトラックではスムーズに走ることがカギの1つ。」
ロングレース
「もちろん、理論上は、勝利を目指さなければいけない。何も変なことが起こらなければ、今日と同じ感触があれば、最後まで戦って勝利を目指す必要があるけど、ここ最近の日曜日に見てきたように、何が起こるか分からない。何よりも、レースの特定のポイントをコントロールして、マネジメントして、最大限のポイントを稼ぐ必要がある。」