第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは今週末、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで9月8日(金)にプラクティス、9日(土)に公式予選と『Tissot Sprint(ティソ・スプリント)』、10日(日)に決勝レースを開催。前戦カタルーニャGPのティソ・スプリントで2位を獲得した後、決勝レースの1ラップ目に転倒したポイントリーダーのフランチェスコ・バグナイアは、満身創痍ながらホームグランプリの参戦に向けて準備。1戦での逆転が不可能なポイント差の維持を目指す。
50ポイント差
前戦の決勝レースで今季4度目の表彰台を獲得した総合2位ホルヘ・マルティンは、ポイントリーダーとのギャップを62ポイント差から50ポイント差まで接近。フランチェスコ・バグナイアが万全な体調で臨めないことから、勝利数を考慮し、1戦で逆転が可能な36ポイント差以内まで接近したいところ。
VR46デュオ
総合3位マルコ・ベツェッキと総合7位ルカ・マリーニにとってはホームグランプリ。市販車を持ち込んでトレーニングを実施する走り慣れたトラックで優勝、表彰台を狙い、総合6位ヨハン・ザルコと総合10位アレックス・マルケスは、ドゥカティとチームのホームグランプリで上位進出を目指す。
来季の去就に注目が集まる総合16位ファビオ・ディ・ジャンアントニオは、所属するグレシーニ・レーシングから、サマーブレイク明けの4戦後に最終的な決断を下すと告げられていることから、今週末が最後のチャンス。総合18位エネア・バスティアニーニは、左足首と左手を骨折したことから、昨年2位を獲得したホームグランプリだけでなく、2週間後の第13戦インドGPと2連戦2戦目の第14戦日本GPを欠場する。
ホームランプリとなるドゥカティは、テストライダーのミケーレ・ピロを今季2度目のワイルドカードとして招集。レギュラーライダーたちをサポートする。
KTMがダニ・ペドロサを招集
コンストラクター部門でドゥカティから164ポイント差。チーム部門ではプリマ・プラマック・レーシングから81ポイント差に引き離され、当地では、過去の最高位が2020年の3位だが、2年前は9位と11位、1年前は8位。
パフォーマンスとリザルトの改善に向けて、今年は当地をテストサーキットに指名し、テストライダーのダニ・ペドロサをワイルドカードとして起用。総合4位ブラッド・ビンダー、総合9位ジャック・ミラー、総合13位アウグスト・フェルナンデェス、総合24位ポル・エスパルガロをサポートする。
3メーカーでの優勝
前戦のティソ・スプリントと決勝レースで連続優勝を挙げ、総合5位に浮上したアレイシ・エスパルガロは、勢いに乗って、昨年6位に進出したサーキットに乗り込めば、連続して表彰台を獲得した総合8位マーベリック・ビニャーレスは昨年3位。既にスズキとヤマハで優勝を挙げていることから、アプリリアと共にトップでチェッカーフラッグを受ければ、2002年に始まった『MotoGP™』において、3メーカーのバイクで優勝を挙げた初めてのライダーとなる。
ファクトリーチームの2人に大きな焦点が当たるが、1年落ちのバイクで好走を見せる総合14位ミゲール・オリベイラにも注目が集まる。
思い出の舞台に戻る
前戦の決勝レースで昨年のセットアップとフェアリングに戻したことが功を奏して、17番グリッドから7位まで挽回した総合11位ファビオ・クアルタラロは、2年前にタイトルを獲得したサーキットに戻り、セットアップを検証。抜群の安定感を誇る総合12位フランコ・モルビデリは、開幕からの12戦連続ポイント連取を目指す。
来季に向けたテストプログラムの継続
サマーブレイク明けから徹底的にテストプログラムに取り組むホンダ勢は、テストライダーのステファン・ブラドルを招集。総合17位中上貴晶、総合19位マルク・マルケス、総合26位ジョアン・ミルと共にデータを収集する。
オフィシャルテスト
グランプリ翌日の11日に当地でシーズン最後のオフィシャルテストが開催され、多くのメーカーは、来年型のベースとなるプロトタイプマシンを投入。特にホンダとヤマハにとっては極めて重要な1日となる。
Moto2™
ポイントリーダーのペドロ・アコスタは6戦連続の表彰台を逃したが、貴重な10ポイントを加算。総合2位トニー・アルボリーノは今季初めてポイント圏外で終わったことから、2人のポイント差が22に拡大。昨年は6位争いの末、0.095秒差でアコスタが競り勝った。
今季2勝目を挙げた総合3位ジェイク・ディクソン、今季3度目の2位を獲得した総合4位アロン・カネト、昨年初優勝を挙げた総合5位アロンソ・ロペス、地元出身の総合6位チェレスティーノ・ヴィエッティ、着実に順位を上げてきた総合12位小椋藍らが優勝、表彰台を狙う。
スーパーバイク世界選手権の参戦で当地でのレース経験がある野左根航汰は、パフォーマンスの向上を目指し、第9戦イギリスGPで右足を骨折した羽田太河は、復帰に向けて木曜日にメディカルチェックを受ける。
Moto3™
総合1位ダニエル・オルガドが前戦で今季2度目の0ポイントに終わり、総合2位佐々木歩夢が4位でゴールしたことから、2人のギャップが1レースで逆転が可能な13ポイント差まで接近。
3戦ぶりに表彰台を獲得して総合3位に浮上したジャウメ・マシア、安定感が増してきた総合4位デニス・オンジュ、2勝目を挙げた総合6位ダビド・アロンソ、2019年に優勝を挙げた総合13位鈴木竜生らが再び優勝を狙いに行く。
天気予報
水曜日の時点で、週末の3日間の降水確率は0%。最高気温28度、最低気温18度の晴れが予報されている。
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