ドゥカティ・レノボ・チームのマルク・マルケスは、第13戦オーストリアGPのグランプリレースで2列目4番グリッドからスタートで3番手に位置すると、2ラップ目にフランチェスコ・バグナイアを抜いて、トップを走行するマルコ・ベツェッキを追走。
20ラップ目1番手に浮上して、8度目の挑戦となったレッドブルリンク-シュピールベルクで初優勝を挙げ、第8戦アラゴンGPからプレミアクラス2年目の2014年以来となる6連勝を達成。6戦連続9度目のダブルウィンを達成し、同時にプレミアクラス通算1000レースのメモリアルレースで優勝を飾った。
「やる気満々の状態でサーキットに乗り込んできた。木曜日に週末の意図を聞かれた時、明確に伝えていた通り、赤いバイクと共に勝利を目指した。何度も赤いバイクの前に最終コーナーで屈していたから。でも、こういう敗北から学ぶことがある。今年は本当に良い仕事をした。信じられないほどの勢いに乗って来て、後半戦の初戦にフルポイントを獲得できたことも素晴らしい。嬉しい。昨日のティソ・スプリントに満足していたけど、今日はやる気に満ちていた。その理由の1つはサーキット。もう1つは、約1ヶ月前に他界したパウ・アルシナの家族や彼の友人たちに勝利を捧げたかったから。」
ダブルウィン
「何よりも土曜日は重要。今日はマルコ・ベツェッキを追い越すのが非常に難しかった。試みては後退し、もう一度試みてまた後退した。これが原因でフロントタイヤがかなり熱くなってしまった。リアタイヤを温存しようとしたけど、ブレーキングを遅らせることができず、使いすぎてしまった。そして、終盤に入ると予想していなかったアウトサイダーが現れた。フェルミン・アルデグエルはものすごいペースで追いかけてきたから、彼のパフォーマンスを分析する必要がある。」
グランプリレース
「今日はスローペースで走るつもりだったけど、3番手に位置したとき、マルコ・ベツェッキがかなりプッシュしているのが見えた。タイヤがどこまで耐えられるのか分からなかったけど、1秒、1.5秒以上は引き離されたくなかった。そうしないと、そのギャップを埋めるのが難しくなるから。リアタイヤにかなり負担がかかっていることに気づき、実際、最後の6~7ラップはストレートでも滑っていたから、難しくなった。ドゥカティの中でフェルミン・アルデグエルは昨日のスプリントで最もタイヤを温存したライダーだった。レース後半は常に速いことから、今日もその傾向は続いていたと言えるだろう。」
チャンピオンシップ
「同じメンタリティを維持する。残り9戦。重要なのはポイントを積み重ね続け、常にレースの限界を理解しようと努めること。このような勢いに乗っていると、いつか勝てない日が来ることを理解し、受け入れるのが難しくなる。勝てない土曜日や日曜日が来る。勝てない日もポイントも稼げない日もあることを理解できるように精神面の仕事にも取り組もう。しかし、この勢いが続く限り、僕たちは前に進む。」
週末に37ポイントを加算したマルク・マルケスは、総合3位に進出した昨シーズンの392ポイントを上回る418ポイントに到達し、総合2位アレックス・マルケスに対して、アドバンテージが約4戦に等しい142ポイント差に拡大。総合3位フランチェスコ・バグナイアには5戦以上となる197ポイント差に広げた。