ペドロ・アコスタがタイトルを獲得する条件は?

残り3戦75ポイントのタイトル争い、トニー・アルボリーノとのアドバンテージは63ポイント

レッドブル・KTM・アジョペドロ・アコスタは、第17戦タイGPの決勝レースで2位。20ポイントを加算させ、300.5ポイントに到達。総合2位トニー・アルボリーノは4位でチェッカーフラッグを受けて13ポイントを稼いだが、2人のギャップは56ポイント差から63ポイント差に拡大。

残り3戦75ポイントのタイトル争いにおいて、次戦マレーシアGPが終了した時点で、ギャップが50ポイント以上ならば、タイトル争いに決着がつく。

ペドロ・アコスタがチャンピオンを獲得する条件

・ トップ4以内に進出した場合
・ トップ9以内に進出して、アルボリーノが優勝を挙げられなかった場合
・ 10位~13位でゴールして、アルボリーノが表彰台を獲得できなかった場合
・ 14位~15位、もしくはポイント圏内に進出できず、アルボリーノが4位以下の場合

2年前に軽量級の史上最年少2番目となるチャンピオンに輝いたペドロ・アコスタが第18戦マレーシアGPの決勝レースでタイトルを獲得すれば、マルク・マルケスバレンティーノ・ロッシフランチェスコ・バグナイアの記録を上回り、再び史上最年少2番目 (19歳171日)のチャンピオンとなる。

中量級の史上最年少王者は、ダニ・ペドロサの19歳と18日。2010年に始まった『Moto2™』では、マルク・マルケスの記録を上回り、史上最年少となる。

中量級史上最年少王者ランキング

ダニ・ペドロサ: 19歳18日(2004年)
ホルヘ・ロレンソ: 19歳178日(2006年)
マルク・マルケス: 19歳254日(2012年)
マルコ・メランドリ: 20歳74日(2002年)
バレンティーノ・ロッシ: 20歳250日(1999年)
マヌエル・ポジャーリ: 20歳261日(2003年)
マイク・ヘイルウッド: 21歳168日(1961年)
マルコ・シモンチェリ: 21歳273日(2008年)
フランチェスコ・バグナイア: 21歳294日(2018年)
ステファン・ブラドル: 21歳342日(2011年)

コンストラクター部門

15チーム中13チーム、26人に車体を供給するカレックスは、『Moto2™』開催4年目の2013年から11連覇を達成。

チーム部門

チーム部門は、総合1位ペドロ・アコスタと総合15位アルベルト・アレナスを擁するレッドブル・KTM・アジョが総合2位トニー・アルボリーノと総合13位サム・ロウズを起用するエルフ・マーク・VDS・レーシング・チームに53ポイント差。

135ポイントのタイトル争いにおいて、108.5ポイントのスピードアップ、122.5ポイントのイデミツ・ホンダ・チーム・アジア、129.5ポイントのポンス・レーシングは数字上、逆転の可能性が残されている。

ルーキー・オブ・ザ・イヤー

今季の新人は、セルジオ・ガルシア、ダーリン・ビンダー、デニス・フォッジャ、イサン・グエバラ、ローリー・スキナー、野左根航汰、アレイシ・エスクリチ、ボルハ・ゴメスの8人。

第17戦タイGPが終了した時点で、総合12位セルジオ・ガルシア(84ポイント)と総合19位ダーリン・ビンダー(32ポイント)のギャップは52ポイント。20歳のスペイン人ライダーがタイトル獲得に王手。

過去10年間の新人王リスト

2022年: ペドロ・アコスタ(総合5位/177ポイント)
2021年: ラウール・フェルナンデェス(総合2位/307ポイント)
2020年: アロン・カネト(総合14位/67ポイント)
2019年: ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(総合9位/108ポイント)
2018年: ジョアン・ミル(総合6位/155ポイント)
2017年: フランチェスコ・バグナイア(総合5位/174ポイント)
2016年: チャビ・ビエルゲ(総合20位/37ポイント)
2015年: アレックス・リンス(総合2位/234ポイント)
2014年: マーベリック・ビニャーレス(総合3位/274ポイント)
2013年: ジョルディ・トーレス(総合10位/128ポイント)

ポール・トゥ・ポールズ

ポールポジションの獲得数を争う『Pole to Poles』は、3回のペドロ・アコスタを2回のジェイク・ディクソン、アロン・カネト、フェルミン・アルデグエ、アロンソ・ロペス、チェレスティーノ・ヴィエッティ、サム・ロウズが追う。

軽量級

ライダー部門

第14戦日本GPで初めてポイントリーダーに飛び出したジャウメ・マシアは、前戦タイGPで4位。3戦連続して表彰台を逃したが、総合2位佐々木歩夢が他車との衝突転倒が原因で今季4度目の0ポイントに終わったことから、アドバンテージが4ポイント差から17ポイント差に拡大。

クラス最多の4勝目を挙げ、新人王を獲得した総合3位ダビド・アロンソと総合4位ダニエル・オルガドは25ポイント差。第16戦オーストラリアGPで3勝目を挙げた総合5位デニス・オンジュは39ポイント差。

総合6位イバン・オルトラは73ポイント差。数字上は逆転の可能性が残されているが、現実的には、トップ4のタイトル争い。

コンストラクター部門

KTMホンダに対して68ポイント差。2011年から3年連続8度目のタイトル獲得に王手。

チーム部門

135ポイントのタイトル争いにおいて、総合2位佐々木歩夢と総合9位コリン・ベイヤーを擁するリキモリ・ハスクバーナ・インタクトGPが総合5位デニス・オンジュと総合8位ホセ・アントニオ・ルエダを起用するレッドブル・KTM・アジョに対して、16ポイント差。

26ポイント差のレオパード・レーシング、42ポイント差のガスガス・アスパル・チーム、61ポイント差のアンジェラス・MTA・チーム、106ポイント差のレッドブル・KTM・テック3にも逆転の可能性がある。

ルーキー・オブ・ザ・イヤー

今季の新人は、フィリッポ・ファリオーリ、ダビド・サルバドール、シャリフディン・アズマン、ダビド・アロンソ、コリン・ベイヤー、ホセ・アントニオ・ルエダの6人。

第17戦タイGPでクラス最多となる4勝目を挙げて205ポイントに到達し、総合4位から3位に浮上したダビド・アロンソがコロンビア史上初のタイトルを獲得。

過去10年間の新人王リスト

2022年: ディオゴ・モレイラ(総合8位/112ポイント)
2021年: ペドロ・アコスタ(チャンピオン/259ポイント)
2020年: ジェリミー・アルコバ(総合11位/87ポイント)
2019年: チェレスティーノ・ヴィエッティ(総合6位/135ポイント)
2018年: ジャウメ・マシア(総合13位/76ポイント)
2017年: 佐々木歩夢(総合20位/32ポイント)
2016年: ジョアン・ミル(総合5位/144ポイント)
2015年: ホルヘ・ナバーロ(総合7位/157ポイント)
2014年: エネア・バスティアニーニ(総合9位/127ポイント)
2013年: アレックス・マルケス(総合4位/213ポイント)

ポール・トゥ・ポールズ

ポールポジションの獲得数を争う『Pole to Poles』は、5回のジャウメ・マシアを4回の佐々木歩夢、3回のデニス・オンジュが追う。

 

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