ＬＣＲ・ホンダ・カストロールのアレックス・リンスは、所属するファクトリーとチームから許可を得て、来季所属するモンスターエナジー・ヤマハからオフィシャルテストに参加。
プレミアクラス参戦１年目の２０１７年から６年間所属したスズキのファクトリーチームからホンダのサテライトチームを経て、ヤマハのファクトリーチームに移り、Ｖ型４気筒エンジンのホンダ機からスズキ機が搭載していたエンジン仕様と同じ並列４気筒エンジンを積んだのヤマハ機に乗り換え、１１度のランで５４ラップを周回。１.３１１秒差の１９番手で２０２３年のイベントを終了させた。
テスト内容と評価
「とても良かった。すごく嬉しい。大変ポジティブなテストとなり、何千ものことを狂ったように試すのではなく、シンプルに午前と午後に分けて幾つかのことを試した。午前はファビオ・クアルタラロがレースで使用したバイクに乗り込んで、バイクに適応しながら、セミハンドルバーとリアブレーキレバーの調整を進めて周回を重ねた。バイクが物凄く長いことに気づいた。」
「午後はエアロダイナミクスに集中。２つのパッケージが投入され、僕が知る限り、このバイクに関する経験の範囲では、１つのパッケージがとても気に入った。とても快適で、接地感があり、安定しているから、本当に嬉しい。」
「サスペンションとスプリングを少し修正する必要があったけど、最終的には、ベースはそのままで、非常に良かった。最初の周回は本当に大きな笑顔。これが第一印象であり、昨年のバイク、ホンダと比較して、幾つかの違いに気づいたのは事実だけど、申し訳ない。許してくれないから、そのことを言うことはできないけど、本当のところ、ヤマハの人たちは大変献身的に動いているように見える。そう思う。結局のところ、僕はサテライトチームから来たことを憶えておく必要がある。ここはオフィシャルチーム。例えばスズキのように、多くの人たちが注意深く耳を傾けてくれる。」
チームメイトとの共同作業
「本当のところ、ファビオも僕も大きな仕事をしなければいけない。僕たちは結束し、一緒に進む必要がある。僕たちは１日を通じて何度もお互いのところを行き来し、僕たちのコメントは似ていた。それに彼は僕よりも幾つか多くのことを試していたけど、同じ方向に進むことで多くの情報をもたらすことができ、バイクを改善できると思う。」
「ピットボックスの雰囲気が良い。快く迎え入れてくれ、居心地の良さを感じたから本当に嬉しい。２月のシェイクダウンテストからチームと一緒に始めよう。」
「期待通りだった。バイクのファーストコンタクトはとても良かった。ヘルメットの中で笑顔だったけど、解決すべきことが沢山ある。オフィシャルチームでは沢山の人たちに説明する必要があり、僕は経験があり、仕事を続けるときだと思う。」
比較
「ホンダと比較することはできないけど、別の並列４気筒を使用していたスズキと比較すると、感覚は、僕が覚えている限り、このバイクはより強くブレーキをかけ、内側でブレーキをかけて進入することが許される。気に入った。これはポジティブ。」
課題
「僕たちが取り組まなければいけないのは、少なくても、僕がやらなければいけないと思うのは電子制御。もっと自分好みに合うように取り組む。周回ごとのバイクの反応は良かったのは事実だけど、慣れていることと少し違っていたから。」
「正直なところ、１コーナー、４コーナー、５コーナーで苦しんだ。少し限界がある。ホンダ機では右コーナーも苦労した。データを比較すると、そこで少しタイムロスしていたけど、本当のところ、チームと話し合い、僕がこのバイクを初めて試乗したことは事実であり、幾つかのことを質問したけど、フィジカルコンディションが万全でないことも原因の１つ。風が強く、気温が上昇せず、タイヤも３本（コンパウンドごとに各１本）しかなかった。」
「タイムアタックをしなくてもいいのかと質問した。バイクの経験と情報を得るために、３本目のソフトタイヤを使ってみたかったけど、チームからは、必要なのは情報と周回なので、速いタイムに集中するのではなく、自由に仕事を続けるようにと言ってくれた。」
怪我からの回復
「原則的には休息。身体的な休息が必要であり、機械を使用して骨を再生させる。現状の限界は骨の再生が原因。骨が再生していないわけでなく、時間がかかるということ。」
１２月８日に２８歳の誕生日を迎えるアレックス・リンスは、プレミアクラス８年目に向けて、５月に骨折した右脚脛骨腓骨の骨折からの完全復活を目指し、治療とリハビリ、そしてトレーニングに専念する。