オフィシャルテスト~ホルヘ・マルティン初日最速時計

21人のレギュラーライダーたちがセパンに集結。4週間後の開幕戦に向けて本格的な準備を開始

プレミアクラスは6日、第20戦マレーシアGPの開催地ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで今年最初、昨年11月28日以来プレシーズン2度目のオフィシャルテストを開始。1日目はホルヘ・マルティンがトップタイムをマークした。

ドゥカティ

4年連続してコンストラクター部門を連覇したドゥカティは、2024年型1台、2023年型1台を3人に準備。ドゥカティ勢で最多周となる59ラップを周回したホルヘ・マルティンは、22ラップ目に唯一1分57秒台に進出した。

チャンピオンの証であるゼッケンナンバー『1』と共にテストを開始したフランチェスコ・バグナイアは、走行開始となるアウトラップの11コーナーで前夜の雨が原因で転倒を喫したが、42ラップを周回して0.923秒差の13番手。昨年優勝を挙げたサーキットに戻って来たエネア・バスティアニーニは、43ラップを周回して0.406秒差の5番手。

2024年型が供給されるフランコ・モルビデリは、サーキットトレーニングで頭部を強打したことから自宅で静養。テストライダーのミケーレ・ピロが代替として、シェイクダウンテストから始めたテストプログラムを継続。

グレシーニ・レーシングとプルタミナ・エンデューロ・VR46は、ドゥカティ・コルセから2023年の最終型が供給され、シーズン終盤にパフォーマンスとリザルトが向上したディ・ジャンアントニオは、49ラップを周回して0.374秒差の4番手。

アレックス・マルケスは35ラップ目の2コーナーで転倒を喫したが、50ラップを周回して0.591秒差の7番手。マルコ・ベツェッキは51ラップ目の4コーナーで転倒を喫したが、54ラップを周回して0.654秒差の8番手。

ホンダ機からドゥカティ機に乗り換えるマルク・マルケスは、走行開始となるアウトラップの4コーナーと22ラップ目の1コーナーで技術的な問題が発生してバイクを止めたが、初日は47ラップを周回して0.670秒差の9番手だった。

KTM/ガスガス

オフィシャルテストに先駆けて、1日から3日間、当地で開催されたシェイクダウンテストで計120ラップを周回して総合1番手に進出したペドロ・アコスタは、カーボン製のシャーシとスチール製のシャーシが準備され、60ラップを周回。3日前の1番時計に近づく、0.269秒差の2番手に進出すれば、チームメイトのアウグスト・フェルナンデェスも同じパッケージの2台が供給され、64ラップを周回。16ラップ目の15コーナーで転倒を喫して1.592秒差の21番手。

レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは、4台ともカーボン製のシャーシを準備。ダニ・ペドロサがシェイクダウンテストで試したエアロボディを検証しただけでなく、長さが違うボトムエキゾーストを試すと、ブラッド・ビンダーは60ラップを周回して0.773秒差の12番手。ジャック・ミラーは最多69ラップを周回して1.097秒差の18番手。

アプリリア

アプリリア・レーシングは、2人に2024年型を2台、2023年型を1台準備。前回のオフィシャルテストで1番手に進出したマーベリック・ビニャーレスは、60ラップを周回して0.519秒差の6番手。アレイシ・エスパルガロは54ラップを周回して0.787秒差の13番手。

トラックハウス・レーシングはテストデビュー。アプリリアから2台の2024年型が供給されたミゲール・オリベイラは、28ラップ目の12コーナーで転倒を喫したが、54ラップを周回して0.799秒差の15番手。2台の2023年最終型が供給されたラウール・フェルナンデェスは、4ラップ目の11コーナーでハイサイドから転倒を喫したことから21ラップの周回にとどまって2.169秒差の22番手。

ホンダ

優遇措置コンセッションを利用して、シェイクダウンテストに参加した4人は、エアロダイナミクスのテストプログラムを実行。バレンシアで試したもの、アップデートされたもの、組み合わされたものを検証すると、ヨハン・ザルコは56ラップを周回して0.719秒差の10番手。ジョアン・ミルは43ラップを周回して0.790秒差の14番手。ルカ・マリーニは38ラップを周回して1.018秒差の17番手。

2日間のシェイクダウンテストで82ラップを周回した中上貴晶は、テストライダーのステファン・ブラドルが1月のプライベートテストとシェイクダウンテストで使用したスイングアームを試す機会があり、17ラップ目の2コーナーで転倒を喫したが、スタートプラクティスを含めて37ラップを周回し、1.261秒差の20番手。

ヤマハ

トップウィング、サイドポッド、ダウンウォッシュダクトの装着有無やテールユニットの新旧型比較、電子制御の調整など、シェイクダウンテストで始めたテストプログラムを継続すると、ファビオ・クアルタラロは46ラップを周回して0.277秒差の3番手。アレックス・リンスは46ラップを周回して0.765秒差の11番手だった。

オフィシャルテストは当地で8日まで開催。2日目も現地時間10時00分、日本時間11時00分から始まる。

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