『MotoGP™』は、2024年の全てのカテゴリーにおいて、2027年に100%非化石バイオ燃料の導入を目指し、少なくても40%非化石バイオ燃料の使用を開始。トラック外でも多くの取り組みが数年前から始まり、開幕戦カタールGPからは、招待者向けてデジタルパスを発行し、『FIM Enel MotoE™ World Championship(MotoE™世界選手権)』が併催として開催される第2戦ポルトガルGPでは、週末を通じて、持続可能性なイノベーションが平行して実施。
『MotoGP™』、ポルトガルGP、通称ポルティマオ・サーキットこと、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェは、世界的に認められたイベントの持続可能性に関するマネジメントシステムの国際規格『ISO20121*』の認証と全てのイベントにおける二酸化炭素排出ゼロのエネルギーソリューションを目指し、サステナビリティ・マネジメント・システムの向上のための共同作業に取り組む。
持続可能な輸送
サーキットは週末に45台の低公害車シャトルバスをチャーターし、近郊のポルティマオ市とサーキットを結び、グランプリ開催中に使用される全てのサポート車両と同様に、全て再生可能燃料で走行。観戦に訪れるファンは、サーキットに到着したら、サーキットが提供する4台の電動バスに乗り込み、観客席に移動する。
再生可能エネルギー
ソーラーパネルは、メディアセンターとトラック施設に再生可能エネルギーを供給。15コーナーの後方に位置する施設からは最大250Kw、屋上に新たに設置された施設からは1Mwを発電。衛星発電機に使用される再生可能燃料**も非化石由来。この組み合わせにより、ゼロカーボンエネルギーソリューションが追加され、イベントの全てのエネルギー需要をカバーする。
循環経済
可能な限り循環的な経済を実現することを目的として、週末を通じた廃棄物のリサイクルが認定されており、オイルの収集と処理には専門的なシステムを導入。廃水処理は緑地で再利用することで節水につながり、全ての観客が可能な限り最高の週末を楽しめるよう、公共エリアにはゴミ防止設備も設置。
週末が終わると、第三者の全国団体との協力により、残飯の回収は地域住民に直接的な利益をもたらし、無駄を最小限に抑える。
2023年に開催されたイベントの直接的な経済効果は4500万ユーロ(約74億円)を超えたが、『MotoGP™』の存在が人、地域、地球にプラスの影響を与え続けているため、2024年はさらに増加すると予想される。
3月22日から24日にわたって、『MotoGP™』が素晴らしいアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェに戻り、これまでで最も持続可能なポルトガルGPが開催される。
*『ISO20121』は、組織や個人がイベント関連活動の持続可能性を向上させるための要件を確立する国際規格。イベントに関連する活動、製品、サービスが持続可能性の3つの側面 (経済、環境、社会) に貢献できるようにする実用的なツールを提供する。
** 再生可能燃料: 100%再生可能ディーゼルは、廃棄物からの原料から生成される高度なバイオ燃料。その使用により、温室効果ガス(GHG) 排出量の75%~92%の削減が保証される(再生可能エネルギー源からのエネルギーの使用の促進に関する指令 2018/2001 の方法論に従って取得された値 (RED II) 、対応する化石燃料と比較)。