第8戦TTアッセンのプレスカンファレンスは27日、TT・サーキット・アッセンのプレスカンファレンスルームで開催され、ポイントリーダーのホルヘ・マルティン、総合2位フランチェスコ・バグナイア、総合3位マルク・マルケス、総合4位エネア・バスティアニーニ、総合6位マーベリック・ビニャーレス、総合11位マルコ・ベツェッキが出席。シーズン8戦目の期待と抱負を語り、来季の所属先を選択した理由を説明した。
ホルヘ・マルティン
「今シーズンについて、質問してくれてありがとう!今は集中していて、頭もクリアだし、良い仕事ができると感じている。ムジェロでは精神的にも感情的にも本当に大変だった。自分の将来から遠ざかろうとしても、集中するのは難しかったけど、日曜日は強かったから、頭がクリアになって、集中できると思うから、何ができるか見てみよう。昨年は予選で大きなミスを犯して、その代償をレースで払ったけど、ペースは良かったし、競争力があると感じている。」
「ムジェロの週末は波乱に富んだものだった。幾つかのアイデアや情報を持って到着したけど、週末の間に大きく変わってしまった。レースが終わった後、もしかしたら、それほどハッキリしていないことに気付き、人生では物事が期待通りに、あるいは望み通りに進まないことがあるから、決断を下さなければならなかった。4年間もオフィシャルチームへの移籍を目指してきたから欲求不満だった。ドゥカティにとって、僕はベストな解決策ではなく、マルク・マルケスがベストだった。」
「僕は可能な限りの最高のチャンスを掴んだ。そして、夢であったファクトリーライダーになれるから、これからはもっと幸せになれると思う。僕の起用を望み、僕のために100%を尽くしてくれるところに行くと感じている。まだシーズンは残っている。僕はまだドゥカティのライダーだから、できる限り最高の形で今シーズンを終えたいと思っている。」
フランチェスコ・バグナイア
「ダブルウィンが今週末の目標だけど、昨年は苦しみ、良い感じではなかったから非常に難しいだろう。昨年は表彰台と優勝を獲得することができたけど、ホルヘ・マルティンが強かった。後方からのスタートにもかかわらず、僕よりもコンマ2~3秒ほど速かった。バイクはトラックによく合うはず。さらに一歩前進して、もっと速く走ろう。」
「トラックに集中したかったから、(ライダー選択の)決定には関わらなかった。どちらの場合でも、ホルヘ・マルティンもマルク・マルケスも速いことから、同じような状況だろう。現時点では、経験値の高いホルヘの方が速いけど、チームメイトのスピードに関しては、ほぼ同じだったから、僕にとっては新たなチャレンジであり、新しいチームメイトを倒すことになる。マルクは賢い。チームに適応し、僕たちの状況を改善するためにどうすれば良いのかを理解している。」
マルク・マルケス
「週末を通して速いのは、フランチェスコ・バグナイアとホルヘ・マルティンの2人だと思うから、今週末の目標は彼らにできるだけ近づくことだけど、休みは良かった。エネルギーを充電できた。アッセンとザクセンリンクの2連戦に向けて、金曜日に力強い週末のスタートを切ろう。」
「とても幸せ。来年フランチェスコ・バグナイアのチームメイトに選んでくれたドゥカティ・コルセに感謝したい。特に1年前はキャリアに終わりを告げる覚悟だったけど、幸運にもサマーブレイクで身体とバッテリーを充電することができた。その後、僕は別の道を進むことを決意し、ホンダはグレシーニ・レーシングに移籍することを許可してくれました。そこでバイクに対する自信を与えてくれ、ライダーとして再出発する準備ができていると理解した。」
「そこからベストを尽くし、オフィシャルチームの候補の1人になれたことは嬉しかった。トラックでベストを尽くし、日曜日の夜にオフィシャルチームのライダーになることを告げられ、2日後に契約を結び、水曜日に発表したけど、グレシーニ・レーシングでベストを尽くすシーズンが残っている。」
エネア・バスティアニーニ
「レース終盤に強かった素晴らしいレースを経て、アッセンに到着した。これまでは厳しいトラックだったけど、今年は新しい年でベースのセットアップは良い。表彰台を争い、あるいは表彰台を獲得するチャンスがあるはず。自信がある。」
「ムジェロでのレースの後は非常に難しかった。ドゥカティが決断を下すと、市場はトラック上での僕たちのように急速に動き出した。難しい選択だったけど、テック3のプロジェクトを確認したとき、勝利の可能性を理解し、それが将来へのモチベーションを与えてくれた。チームメイトはマーベリック・ビニャーレスだから、僕たちは強くなる。本当に良いことだけど、現状に集中して、何か良いことをする必要がある。」
マーベリック・ビニャーレス
「大きなチャンスだと思う。昨年はこのトラックで非常に速かったし、今年はバイクが上手く機能すると思うから、目標は高いけど、落ち着いて状況を把握し、判断する必要があるけど、良いチャンスがあると思う。 天候は安定しているようだ。僕たちにとって良いこと。レースに向けて準備する際には賢くなる必要がある。」
「移籍の主な理由の1つは、将来どのバイクに乗るのかを見て、自分の直感に従い、それが正しい動きだと感じたから。当然、オースティンで達成できる可能性を見て、それを他のレースで達成できないということには意味があるので、それも決断の要因だったけど、これは僕が挑戦して達成したいことなので、パフォーマンスに全てを賭けた。それが自分にできる最善の選択でした。」
マルコ・ベツェッキ
「このトラックは僕にとって最高。高速でロングコーナーが幾つかあるから、ここで走ることは本当に楽しい。ここ数年は素晴らしい経験をした。今年はこの短い休みでエネルギーを充電できたから、今週末は力強いスタートを切りたい。」
「誰もがファクトリーライダーになることを夢見ている。僕も同じ。目標は成長し、ライディングスキルを向上させ、『MotoGP™』でより多くの経験を積んで、最終的にはファクトリーチームで走ることだった。これを実現する可能性があり、僕にとっては、それが最善の選択だった。」