レミー・ガードナーがワイルドカード参戦

イギリスGPの参戦を計画していたカル・クラッチローが負傷により参戦できず、レミー・ガードナーを代替として起用

モンスターエナジー・ヤマハは16日、サマーブレイク明けの第10戦イギリスGPワイルドカード参戦を予定していたテストライダーのカル・クラッチローが右手の負傷により、欠場すると発表した。

2021年からヤマハのテストライダーを務める38歳のイギリス人ライダーは今季3回、6月のイタリアGP、8月のイギリスGP、9月のサンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPにワイルドカード参戦を計画。グランプリの週末を通じて、開発プログラムに取り組む予定だったが、右手の痛みを抱えていたことから、治療のために手術を受けたが、合併症が発生して最初のワイルドカード参戦を断念。

再度手術を受けていたが、まだ完治していないことから、ホームグランプリを欠場することになった。

Cal Crutchlow, Monster Energy Yamaha MotoGP™, Sepang Shakedown MotoGP™ Official Test
Cal Crutchlow, Monster Energy Yamaha MotoGP™, Sepang Shakedown MotoGP™ Official Test

「残念なことにシルバーストンで開催されるイギリスGPにワイルドカードとして参戦することができない。2ヶ月前に手の手術を受けたけど、全く期待通りに回復せず、追加の手術と合併症に繋がってしまった。バイクに乗る前に手を完全に回復させることが重要。できるだけ早く復帰して、テストチームと一緒に走り、モンスターエナジー・ヤマハの現在と来年のパッケージを改善するプロジェクトを継続したい。」

「今年はヤマハとチームの絶え間ない努力により、既に幾つかの改善が見られた。今年はエキサイティングなイギリスGPを観戦し、素晴らしい週末になることを願う。レミー・ガードナーの幸運を祈る。彼はバイクの経験があり、前回のドイツではバイクを上手く乗りこなしていたから、再び乗ることは完璧な状況だろう」と欠場の理由を説明。

スーパーバイク世界選手権にレギュラー参戦するレミー・ガードナーカル・クラッチローの替わりに招集。第9戦ドイツGPでは、第8戦TTアッセンで転倒した際に右手首を骨折したアレックス・リンスの負傷代役に抜擢され『YZR M-1』を初騎乗。ティソ・スプリントは22番グリッドから26.3秒差の20位、決勝レースは21番グリッドから50.115秒差の19位で完走を果たしていた。

「最初にカル・クラッチローが早期に回復することを願う。先週、彼に会う機会があり、レースに復帰して、プロジェクトに貢献してくれることを願う。もちろん、『YZR M-1』に乗れるのは良い機会。本当に嬉しい。シルバーストンは好きなトラックだから、ヤマハとチームにもっと重要なフィードバックを与え、この瞬間を楽しみたい。ヤマハに感謝。もう一度乗れることが楽しみ」と抱負を語った。

Remy Gardner, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, Liqui Moly Motorrad Grand Prix Deutschland
Remy Gardner, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, Liqui Moly Motorrad Grand Prix Deutschland

コンセッションの優遇措置

プレミアクラスに参戦する各ファクトリーは、昨シーズン末までの成績により、『A』、『B』、『C』、『D』のランクで区別され、メーカー部門でタイトル連覇に成功したドゥカティは『A』、KTMアプリリアは『C』、ホンダヤマハは『D』。

『A』ランクのドゥカティは、テストライダーが事前に指定する3つのテストサーキットで使用可能なタイヤ170本の範囲内でプライベートテストを実施できるが、ワイルドカードは不許可。

『C』ランクのKTMアプリリアは、テストライダーが事前に指定する3つのテストサーキットで使用可能なタイヤ220本の範囲内でプライベートテストを実施でき、ワイルドカードを年間に最大6回、前半戦に最大3回の利用が可能。

『D』ランクのホンダヤマハは、テストライダーに加え、レギュラーライダーもプライベートテストに招集することが可能。テスト会場となるサーキットを自由に選ぶことができ、年間に使用できるタイヤの本数は260本。ワイルドカードを年間に最大6回、前半戦に最大3回の利用が可能。

ワイルドカード

『C』ランクのKTMは、第4戦スペインGPにダニ・ペドロサ、第7戦イタリアGPにポル・エスパルガロを起用。第11戦オーストリアGPに再びポル・エスパルガロを起用することが発表され、アプリリアは第4戦スペインGP、第7戦イタリアGP、第8戦TTアッセンにロレンソォ・サバドーリを投入。

『D』ランクのホンダは、第4戦スペインGP、第6戦カタルーニャGP、第9戦ドイツGPにステファン・ブラドルを起用。ヤマハは第10戦イギリスGPで今季最初のワイルドカードを利用する。

 

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