世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、サマーブレイク直前、ヨーロッパラウンド8戦目、シーズン全22戦の折り返しとなる第11戦ドイツGPを開催。
開催日程の中で最も全長が短く、3つの右コーナーに対して、10の左コーナーを擁する極端な反時計回りレイアウトを構え、超高速下り坂のウォーターフォールを代表する超低速テクニカルトラックのザクセンリンクで混乱極まる予想不可能なタイトル争いが繰り広げられる。
ホルヘ・マルティン対マルコ・ベッツェッキ
開幕戦タイGPからポイントリーダーとしてチャンピオンシップをリードしてきたマルコ・ベッツェッキだったが、第8戦ハンガリーGPから3戦連続してグランプリレースで0ポイント。ハイスピードクラッシュを喫しながらもシリアスな怪我を負わなかったが、7ポイント差の総合2位に後退すれば、ホルヘ・マルティンはシーズン5度目の表彰台を獲得してチームメイトを上回り、ポイントリーダーに浮上。アプリリア・レーシングに所属する両雄が再び対決する。
記録に挑戦する小椋藍
第9戦チェコGPで連続2位、第10戦オランダGPで2位と初優勝を挙げた小椋藍は、ポイントリーダーから25ポイント差の総合4位に浮上。中量級2年目の2022年から8位、14位、3位、プレミアクラス1年目の2025年にティソ・スプリントで31.4秒差の17位、グランプリレースで転倒したトラックで初日に好発進を切り、公式予選で上位に進出できれば、アプリリア・レーシングの両雄に近づくだけでなく、初めてポイントリーダーに飛び出す可能性があり、日本人ライダーとして、2002年に宇川徹が達成した3戦連続の表彰台、1999年の岡田忠之と2004年の玉田誠以来となるシーズン2勝目、岡田忠之、阿部典史、玉田誠以来となる2勝目、そして日本人として初めてとなる2連勝を成し遂げる可能性が広がる。
勢いに乗ってザクセンリンクに乗り込むのは、ラウール・フェルナンデェス。ティソ・スプリントで今季2勝目、グランプリレースで開幕戦以来となる表彰台を獲得して55ポイント差に接近。スーパーファイル・トラックハウス・チームの両雄が前戦に続き、旋風を巻き起こすか興味深い。
絶対的王位ザクセンキング
左回りのレイアウトで高い勝利を誇るマルク・マルケスは、軽量級3年目の2010年からプレミアクラス7年目の2019年まで10年連続優勝。2020年は開催が見送られ、怪我から復帰した2021年に優勝。2022年と2023年は欠場、2023年は6位と2位だったが、2024年にダブルウィンを達成し、まさに『ザクセンキング』の称号が与えられるほどの強さを誇示していたことから、プレミアクラスで10勝目、通算13勝目を挙げることができるか、ポイントリーダーとの40ポイント差をどこまで詰められるかが週末最大の注目点。
当然、16ポイント差のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、60ポイント差のペドロ・アコスタ、63ポイント差のフランチェスコ・バグナイアがアプリリア勢に挑戦して、サマーブレイク前にどこまでポイント差を縮められるかも関心が高い。
ライダーマーケット
2026年シーズンにフル参戦する12人の来季所属先が決定。ディオゴ・モレイラはホンダとの契約があり、フェルミン・アルデグエルはドゥカティとの間でオプションがあり、それが施行される可能性が非常に高いことから、総合6位ラウール・フェルナンデェス、総合11位ルカ・マリーニ、総合12位エネア・バスティアニーニ、総合13位ブラッド・ビンダー、総合14位ファビオ・クアルタラロ、総合16位フランコ・モルビデリ、総合19位アレックス・リンス、総合20位ジャック・ミラー、総合22位マーベリック・ビニャーレスの去就に注目。
天気予報
週末の3日間は晴れ。最高気温が32度まで上昇するドライコンディションが予報されている。
Moto2™
ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスは、前戦オランダGPで今季8度目の表彰台を獲得。タイトル獲得に向けて、総合2位イサン・グエバラに2戦で逆転が不可能な57.5ポイント差までアドバンテージを拡大。昨年4位だったトラックでポイント差を拡大できるかどうかに焦点が集まる。
その一方で、総合6位ダニエル・オルガドのプレミアクラス昇格が発表されたことから、次に誰が指名されるのか関心が高まり、イサン・グエバラ、セナ・アギウス、ダビド・アロンソに注目。
Moto3™
ポイントリーダーのマキシモ・キレスは、前戦オランダGPで今季6勝目を挙げ、総合2位アルバロ・カルペに対して90ポイント差、総合3位ダビド・アルマンサには4戦で逆転が不可能な102ポイント差までアドバンテージを拡大。1年前に2位を獲得したトラックで総合2位に対しても100ポイント差以上に広げられるかどうかに注目。