シーズンソーファー~5ポイント差のタイトル争い

オーストリアGPでフランチェスコ・バグナイアが連続優勝、ホルヘ・マルティンが連続2位

後半戦の緒戦、第10戦イギリスGPが終了した時点で、ポイントリーダーと総合2位のギャップは3ポイント差だったが、全20戦の11戦目となったオーストリアGPが終了すると、2023年2024年王者フランチェスコ・バグナイアが再びポイントリーダーに躍り出た。

フランチェスコ・バグナイア

プレミアクラス史上10人目となる3連覇を狙うフランチェスコ・バグナイアは、後半戦の課題に挙げていたショートレース、ティソ・スプリントで3戦ぶり3勝目、通算7勝目を挙げたことから、3ポイント差から0ポイント差、グランプリレースの優勝数で総合2位からポイントリーダーに再浮上すると、決勝レースでは3戦ぶり3度目、通算6度目、レッドブルリンク-シュピールベルクで2年連続のダブルウィンを達成。

さらに、2年前と1年前に記録したシーズン7勝を11戦目で到達。2連覇を成し遂げた昨年は11戦が終了した時点で260ポイントだったが、今年は275ポイント(1戦平均25ポイント)を稼ぎ、来週末は3年前にプレミアクラスで初優勝を挙げたモーターランド・アラゴンにポイントリーダーとして乗り込む。

ホルヘ・マルティン

ポイントリーダーとしてシーズン11戦目、3年前にプレミアクラス初優勝を成し遂げたレッドブルリンク-シュピールベルクに乗り込んだホルヘ・マルティンは、2戦連続3度目の連続2位。週末に29ポイントを加算させたが、ライバルが獲得可能な最大37ポイントを稼いだことから、5ポイント差の総合2位に後退。

1年前は11戦が終了した時点で210ポイント。今年は270ポイント(1戦平均24.5ポイント)を稼ぎ、シーズン前に挙げていた課題、スタートダッシュを成功させ、安定したリザルトでポイントを積み重ねている。昨年は後半戦に誰よりも多くのポイントを稼いでいたことから、フランチェスコ・バグナイアホルヘ・マルティンのタイトル争いは、シーズン終盤、もしくは最終戦まで繰り広げられる可能性が高い。

エネア・バスティアニーニ

後半戦の緒戦に初めてダブルウィンを達成し、ポイントリーダーとのギャップを49ポイント差まで詰めたが、週末は4位と3位。22ポイントを稼いだが、ギャップが61ポイント差に拡大。タイトル争いに加わるには、後半戦の早い段階で、1戦で逆転が可能な37ポイント差以内まで接近する必要があり、2年前に優勝を挙げたモーターランド・アラゴンでポイント差を縮めに行く。

マルク・マルケス

ティソ・スプリントで2戦連続3度目の転倒を喫し、決勝レースでは2戦連続4度目の4位。後半戦は2戦連続して13ポイントしか稼げず、ポイントリーダーとのギャップが2戦では逆転が不可能な83ポイント差まで拡大したが、来週末は過去に5勝を挙げたモーターランド・アラゴン。左回りトラックで、2021年10月の第16戦エミリア・ロマーニャGP以来となる優勝を挙げれば、タイトル争いにおいて、カギとなる存在になるかもしれない。

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