プレミアクラスは、チャンピオンシップ77年目のシーズンとなる来季も11チームが参戦を計画。各チームは2人のレギュラーライダーを起用することから、22のシートが準備され、9月19日に全てのシートが決まった。
メーカー/チームから起用が発表されたライダー
YAMAHA
ジャック・ミラー
2022年6月9日に締結したKTMとの2年契約は2024年末まで。2024年9月19日にヤマハ発動機との間で2025年からの1年契約に合意し、プリマ・プラマック・レーシングに所属することが決定。ホンダ機、ドゥカティ機、KTM機に続き、4メーカー目となるヤマハ機を駆けることになった。
ミゲール・オリベイラ
2022年8月30日に締結したアプリリアとの2年契約は2024年末まで。2024年9月5日にヤマハ発動機との間で2025年からの2年契約に合意し、セカンドファクトリーチームとして活動を開始するプリマ・プラマック・レーシングに加入。
ファビオ・クアルタラロ
プレミアクラス2年目の2019年にヤマハのファクトリーサポートを受け、2020年からファクトリーチームに所属。2022年6月に2024年末までの契約を締結していたが、4月5日にヤマハ発動機との間で契約期間を2026年末まで延長することで合意。
アレックス・リンス
2023年8月2日に締結したヤマハ発動機との1年契約は2024年末までだったが、8月1日に契約を更新して2026年末までの所属が決定。
DUCATI
フェルミン・アルデグエ
レギュラー参戦2年目の終盤に4連勝を挙げて、中量級で総合3位を獲得した後、プレシーズン中にドゥカティ・コルセとの間で2年延長のオプションが加えられた2025年からの2年契約を締結し、タイトル争いに集中する目的で開幕戦後の3月18日に契約を発表。2024年8月28日にサテライトチームのグレシーニ・レーシングから参戦することが決まった。
フランチェスコ・バグナイア
タイトルを獲得した中量級2年目2018年のシーズンが始まる前にドゥカティ・コルセとの間で最初の契約を締結。2019年から2年間サテライトチームのプラマック・レーシングに所属した後、2021年からファクトリーチームに所属。タイトルを獲得した2022年のシーズン前に2024年末までの契約を結び、今シーズンも開幕直前の3月4日に2026年末まで契約期間を延長。
マルク・マルケス
2020年2月20日にHRCとの間で2021年から2024年までの4年契約を更新したが、2023年10月4日に2023年末に契約を終了することで合意。10月12日にグレシーニ・レーシングとの間で2024年末までの1年契約を結ぶと、ホンダ機からドゥカティ機への素早い乗り換えが評価され、6月5日にドゥカティ・コルセとの間で2025年から2年間、ファクトリーチームに所属する契約を締結。
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
2023年11月27日に締結したプルタミナ・エンデューロ・VR46との契約期間は1年だったが、2024年8月7日にドゥカティ・コルセとの間で2年契約結び、来年からファクトリーサポートチームとして活動を開始するプルタミナ・エンデューロ・VR46から継続参戦。
GRESINI RACING
アレックス・マルケス
2023年8月9日に2025年末までドゥカティ・コルセと提携を結ぶグレシーニ・レーシングとの間で契約期間を1年延長。2024年7月1日には2026年末まで延長することで合意。
PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM
フランコ・モルビデリ
2023年9月18日にドゥカティ・コルセとの間で1年契約を締結して、サテライトチームのプリマ・プラマック・レーシングから参戦。ヤマハ機から2024年型のドゥカティ機に乗り換えると、2024年8月16日にプルタミナ・エンデューロ・VR46との間で2025年の参戦に関して合意。
APRILIA
ホルヘ・マルティン
中量級時代に所属したKTMからプレミアクラスに昇格するオプションがあったが、ドゥカティ・コルセと契約を結び、2021年からサテライトチームのプラマック・レーシングに所属。2023年と2025年にファクトリーチーム昇格の可能性があったが、フルエントリーライダーから引退するアレイシ・エスパルガロの後任という形で2024年6月3日にアプリリアと合意。
マルコ・ベツェッキ
2020年から所属するVR46・レーシング・チームから2022年に中量級からプレミアクラスに昇格。2年目の前半戦で1年落ちのドゥカティ機を走らせながら2勝を含む4度の表彰台を獲得したことから、ドゥカティからファクトリーマシンが提供される提示を受けたが、2023年8月30日に契約期間を2024年末まで延長。2024年6月24日に5年間所属したVR46からアプリリアに移籍することを決断し、複数年契約を締結。
TRACKHOUSE RACING
ラウール・フェルナンデェス
2022年8月30日にアプリリアとの間で2023年から2024年末までの2年契約を締結。2024年7月23日、所属するサテライトチームのトラックハウス・レーシングとの間で2025年からの2年契約に合意したことから、来季もアプリリア機を使用。
小椋藍
2023年9月15日にポンス・レーシングを受け継ぎ、中量級に新規参戦するMTヘルメット-MSIとの間で1年契約を結び、カレックスからボスコスクロに乗り換え、ダンロップからピレリに履き替えたが、素早い順応性を見せて総合2位に進出すると、2024年8月15日にトラックハウス・レーシングとの間で2025年からの2年契約に合意したことから、プレミアクラスに昇格することが決定。
KTM
ブラッド・ビンダー
レッドブル・ルーキーズ・カップ出身者として2015年に『KTM GP Academy』の一員としてレッドブル・KTM・アジョに加入すると、最初はサテライトチームからのプレミアクラス昇格が計画されていたが、ヨハン・ザルコの離脱が引き金となり、2020年からファクトリーチームのレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングに所属。2023年8月19日に契約期間を2026年末まで延長。
ペドロ・アコスタ
2020年にレッドブル・ルーキーズ・カップでタイトルを獲得した後、2021年から『KTM GP Academy』の一員としてレッドブル・KTM・アジョから参戦。2022年にKTMとの間で3年契約を締結し、契約3年目の2024年からプレミアクラスに参戦。6月1日に契約期間を2年延長しただけでなく、サテライトチームからファクトリーチームに昇格することを発表。
マーベリック・ビニャーレス
スズキ、ヤマハを経て、2020年9月にアプリリアと契約を結び、シーズン途中の第13戦アラゴンGPから合流。2022年5月に契約期間を2024年末まで延長すると、2024年6月13日には4メーカー目となるKTMと複数年契約を結び、レッドブル・KTM・テック3からの参戦が決定。
エネア・バスティアニーニ
中量級のタイトルを獲得した2020年にドゥカティ・コルセとの間で契約を結び、2021年からプレミアクラスに参戦。2023年にファクトリーチーム昇格。2024年6月13日にKTMとの間で複数年契約を締結し、レッドブル・KTM・テック3に移籍決定。
HONDA
ヨハン・ザルコ
ドゥカティ・コルセとの間で2020年から毎年1年ごとの契約を結び、2024年もサテライトチームのプリマ・プラマック・レーシングから継続参戦する可能性があったが、2023年8月20日にHRC+LCRとの間で2025年末までの2年契約を締結。
ルカ・マリーニ
2023年9月7日にVR46・レーシング・チームとの間で2024年の参戦に関して契約期間を1年延長したが、11月27日に契約を解消し、HRCとの間で2025年末までの2年契約を締結。
ジョアン・ミル
2022年8月30日にHRCとの間で2年契約を締結し、2023年からファクトリーチームのレプソル・ホンダ・チームに所属。サマーブレイク前にホンダとのプロジェクトを継続する意志を表明すると、2024年7月26日に契約期間を2026年末まで延長することで合意。
ソムキアット・チャントラ
2019年からイデミツ・ホンダ・チーム・アジアに所属して中量級に参戦。2024年8月29日にHRCとの間で2025年からの2年契約を締結し、イデミツ・ホンダ・LCRからプレミアクラスに初参戦することが決定。
アレイシ・エスパルガロ
2017年からアプリリア機を走らせ、2022年5月26日にアプリリア・レーシングとの間で契約期間を2024年末まで延長。ホームグランプリとなる第6戦カタルーニャGPの開催前日、5月23日にフルエントリーライダーとしての活動に終止符を打つことを発表。6週間後の7月2日にHRCとの間でテストライダーとして1年契約を締結。
中上貴晶
2017年にHRCとの間でプレミアクラスに参戦する契約を結び、2018年からサテライトチームのLCR・ホンダ・イデミツから参戦。2023年9月19日に契約期間を2024年末まで延長すると、2024年8月29日にテストライダーに就任すると発表。
来季の所属先が未定なライダー
アウグスト・フェルナンデェス
2023年10月6日にガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3からの継続参戦を発表。契約延長のオプションが施行されたKTMとの契約は2024年末まで。第11戦オーストリアGP開催前にヤマハとの間でテストライダーに関して交渉が進んでいることを認めた。