第19戦マレーシアGPのプレスカンファレンスは、10月31日にペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットのプレスカンファレンスルームで開催され、ポイントリーダーのホルヘ・マルティン、総合2位フランチェスコ・バグナイア、プリマ・プラマック・レーシングとドゥカティ・レノボ・チームのチームマネージャーを務めるジノ・ボルソイとダビデ・タルドッツィが出席。タイトル争いに向けた期待を語った。
ホルヘ・マルティン
「最初に、スペインとバレンシアに支援を送りたい。物凄い豪雨により、昨日と今日は本当に悪いニュースが報じられた。」
「僕の方はOK。自信がある。ペッコ・バグナイアと一緒に、ここにいることを光栄に思う。1年後に再びチャンピオンシップを争えるなんてクレイジーだ。僕たちは素晴らしいチャンピオンである彼と一緒に戦えることは物凄いこと。自信がある。良い感じ。自分の仕事に自信を持ち、チーム、仲間、そして自分自身のために、全力を尽くし、最後まで戦う。」
「昨年は本当に緊張して神経質になってしまった。カタールもそうだった。大きなプレッシャーを感じていた。今年もプレッシャーがあるけど、僕は成熟している。昨日はその瞬間を楽しむことができ、負ける可能性はあるけど、勝つこともできると分かっている。昨年はタイトルを失ったけど、何も起こらなかった。世界が終わるわけではないから、今週末も全力を尽くす。」
フランチェスコ・バグナイア
「ホルヘ・マルティンが言ったように、まずはスペイン、バレンシアで何が起きているのかを話すことが大切。彼らは最悪の悪夢の中にいる。僕たちは団結しなければいけない。彼らを助けるために何かをすることは不可能だと分かっているけど、昨年イタリアでも同じような状況に見舞われ、何が起きているのかを知っている。心よりお祈りする。状況が改善するように状況と天候が良くなることを願う。」
「非常に重要な週末。タイでやったように、可能な限り最善の手段で作業を開始することが重要であり、土曜日に何が悪かったかは解っている。今週末は先週末のように3ポイント以上を稼げるようにトライする必要がある。」
「屋上から見下ろすと、まるでカタールのように見えたので、昨年とは違ったクアラルンプールだった。プレッシャーは常にあるけど、このような状況にいるのはナイス。このような状況が好き。一方では、速く走らなければいけないのは事実だけど、ミスは許されない。現時点では、ホルヘの方が状況は良いけど、昨年も同じような状況だったから、冷静になる必要がある。このような状況で競争力を維持するのは難しいけど、状況を楽しみ、いつものように働く必要がある。」
ジノ・ボルソイ
「最初に、バレンシアに思いを寄せたいです。私が住む場所でもあるからです。彼らは大変苦しんでいます。彼らの幸せを祈り、何かできることがあれば、もちろんそうします。今は辛い時期なので幸運を祈ります。」
「昨シーズン同様、今シーズンも再びファクトリーチームと戦えることは光栄です。ラスト2戦で最高の結果を出すために全力を尽くします。」
「我々にとってはナイスなチャプターでした。昨年はインディペンデントチームとして初めてチーム部門のタイトルを獲得しました。それは素晴らしい目標の達成でした。今年はライダー部門のタイトルを獲得するチャンスが再びあります。このような状況にあることに対して、ドゥカティに感謝しなければいけません。彼らは我々に常に競争力を発揮するために、あらゆるサポートとツールを提供してくれました。我々が再びここにいられるようにしてくれた彼らに感謝します。」
「ペッコ・バグナイアやファクトリーチームより前に位置したとしても、プレッシャーは昨年と同じだと思います。昨年から多くのことを学び、昨年と比べて、大きく進歩したと思います。チャンピオンシップを争うために何が欠けていたのか、重要なポイントは何かを理解することができました。ホルヘ・マルティンは精神面を改善しただけでなく、私自身もメンタルコーチの助けを借りて精神面を改善しています。この状況では、誰もが改善しなければいけません。ストレスの多い瞬間が来たら、心の準備を整えていなければいけません。」
ダビデ・タルドッツィ
「私とドゥカティの側から、バレンシアとは非常に緊密な関係にあります。起こったことは非常に酷いものです。個人的には、1年半前に故郷の近くで同じ状況に直面しました。全てを整理し、問題を解決するのは非常に難しいことだと承知しています。」
「ペッコ・バグナイアについては、昨年の方がはるかに状況は良かったですが、彼は自信を持つライダーです。日曜日のレースで9勝目を挙げ、17ポイント差です。気が重いですが、彼は本当に自信を持ち、可能性を認識しており、最終戦で何が起こるのか見てみましょう。ドルナが我々のために何かを決定しても、それは公平です。今週末の2レースに勝つために全力を尽くします。ホルヘ・マルティンも同じようにするでしょう。チャンピオンシップをリードしながらも、また昨年のように戦う候補者としてのホルヘの姿勢を高く評価します。」
「2021年にファビオ・クアルタラロにチャンピオンシップをリードされた時でさえ、ペッコは状況に対処する方法を学びました。過去2年間、彼が成熟し成長したことを証明しましたが、残念ながら、彼とホルヘはシーズンを通してミスを犯しました。最終的に彼は自分がワールドチャンピオンであり、ホルヘのような素晴らしいライダーと戦っていることを証明しました。」
「エネア・バスティアニーニとは、まだ話し合っていません。彼はマルク・マルケスと総合3位を争っています。4位よりも3位の方が良いです。現時点では、チームオーダーに関しての指示や話し合いはありません。」