第19戦マレーシアGPの決勝レースは、11月3日現地時間15時00分からペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで行われ、前日のティソ・スプリントで転倒リタイアを喫したポールポジションのフランチェスコ・バグナイアがスタートからタイトル争いのライバル、2番グリッドのホルヘ・マルティンと激しいバトルを展開した後、4ラップ目から2ラップ連続してファステストラップを叩き出して主導権を掴むと、2戦連続10勝目を挙げ、3戦連続の最終戦決着に持ち込んだ。
THE WORLD CHAMP BOUNCES BACK 👊@PeccoBagnaia wins a MENTAL #MotoGP race in Sepang and keeps the title fight alive! 🏆#MalaysianGP 🇲🇾 pic.twitter.com/FrBlqNVO38
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) November 3, 2024
多重クラッシュ
気温34度、路面温度54度のドライコンディションの中、スタート直後の2コーナーで7番グリッドのジャック・ミラー、8番グリッドのファビオ・クアルタラロ、10番グリッドのブラッド・ビンダーが転倒。
ミラーは意識を失わなかったがトラック上で倒れていたことから、赤旗が振られて中断。ミラーはメディカルセンターに搬送され、検査を受けた後、自らの脚でガレージに戻ることができ、2号車に乗り換えたビンダーはサイティングラップ後にリタイアを決断。
ホルヘ・マルティン2位
周回数が20ラップから19ラップに変更されたクイックリスタート後、多くのライダーたちがフロントにソフトタイヤを選択した中で、ミディアムタイヤを装着したホルヘ・マルティンは2.188秒差から1.499秒差に接近した直後の16ラップ目9コーナーで転倒を回避して3.141秒差の2位でチェッカーフラッグを受け、第16戦日本GPから4戦連続10度目の2位、第14戦エミリア・ロマーニャGPから6戦連続15度目の表彰台を獲得。
6番グリッドのエネア・バスティアニーニは10.484秒差の3位に入り、第14戦エミリア・ロマーニャGP以来5戦ぶり9度目の表彰台を獲得。3番グリッドのアレックス・マルケスは4位。
13番グリッドのペドロ・アコスタは、アレックス・マルケスを終始追走して13.699秒差の5位。
2号車に乗り換えたファビオ・クアルタラロは16.245秒差の6位。12番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは19.447秒差の7位。9番グリッドのアレックス・リンスは今季の最高位となる8位。14番グリッドのマルコ・ベツェッキは9位。21番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは今季の最高位となる10位。11番グリッドのヨハン・ザルコは22.174秒差の11位。
転倒後ポイント圏内で完走
ウォームアップ走行で1番時計を刻んだ5番グリッドのマルク・マルケスは、スタートで3番手に位置。トップ2を追走していた7ラップ目の15コーナーで転倒を喫して17番手に後退したが、最後まで走って12位。16番グリッドのアレイシ・エスパルガロは13位。
4番グリッドのフランコ・モルビデリは、5番手走行中の7ラップ目9コーナーで転倒を喫した後14位。19番グリッドのルカ・マリーニは4戦連続6度目のポイント圏内となる15位。15番グリッドのラウール・フェルナンデェスはポイント圏外の16位。
代役参戦となった17番グリッドのアンドレア・イアンノーネは17位。22番グリッドのロレンソォ・サバドーリは18位完走。
18番グリッドの中上貴晶は17番手走行中の14ラップ目にリタイア。20番グリッドのジョアン・ミルは6ラップ目の9コーナーで転倒。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのホルヘ・マルティンは20ポイントを加算。総合2位フランチェスコ・バグナイアは29ポイント差から24ポイント差に接近したことから、2人のタイトル争いは最終戦に持ち込まれた。
シーズンファイナル
2週間後の11月15日から17日にサーキット・リカルド・トルモの代替としてバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで最終戦を開催するように調整中。
RESULTS