アプリリア・レーシングのホルヘ・マルティンは、3月19日に自身が運営するソーシャルメディアを更新。トレーニングアクシデントが原因で開幕戦タイGPと第2戦アルゼンチンGPを欠場した左手の回復具合を説明。早ければ、3週間後にルサイル・インターナショナル・サーキットで開催される第4戦カタールGPで復帰する可能性を示した。
「正直なところ、ここ数週間は非常に厳しく、とても苦しんだ。それがソーシャルメディアを更新しなかった主な理由の1つ。体調の最新情報を伝えたい。」
「正直に言って、ここ数週間は非常に辛く、懸命に頑張ってきた。知っての通り、マレーシアで怪我を負って、直ぐに回復し、トレーニングを再開したけど、スーパーモタードを利用したトレーニング中に酷い転倒を喫してしまった。良い感じだったけど、重大な事故だった。辛かったけど、今は光が見え始めている。」
「チームに戻って、素晴らしいバイクであるアプリリアにもう一度乗りたい。最大の怪我は(左手の)橈骨と舟状骨。次に左足が4ヶ所ほど骨折し、肋骨周辺の筋肉も損傷した。軽傷ではなかった。言えることは、自分のミスから学び、できるだけ早く復帰するために全力を尽くすということ。既にトレーニングを始めており、体調は良くなっているけど、いつ戻れるのか正確には分からない。オースティンには行かない。計画はカタールだけど、確実なことは何も言えない。現時点ではどうなるか分からない。」
開幕戦から2戦連続して欠場した27歳のスペイン人ライダー、ホルヘ・マルティンは、イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』のインタビューに応え、「ルサイルに行くつもりだけど、走るかどうか分からない。回復は順調。望むよりも遅い。時間を要するけど、急ぐのは間違い。カタールに行きたいけど、それはリスクが伴わない場合に限る。オースティンの後に決めよう。」
「序盤2戦をテレビで観戦。消したり、つけたりを繰り返した。マルク・マルケスが勝ったことは予想できなかったことではない。」
「僕は他のライダーたちより少なくても5000㎞ほど走り込みが足りない。バイクに戻って、慣れなければいけない。勝利も5位も保証できないけど、全力を尽くす。その結果として優勝ができるだろう。全てには理由があり、怪我をしたことで、僕たちは以前よりも強くなって戻って来るだろう」と語った。
走り込み不足を心配するホルヘ・マルティンは、2年前に優勝と10位、1年前に優勝と3位を獲得したルサイル・インターナショナル・サーキットで開催される第4戦カタールGPでの復帰を視野に入れてリハビリと治療に専念するが、回復具合によっては、第5戦スペインGPからの参戦を目指す。