2003年: 最終ラップの攻防
1ヶ月前の第2戦南アフリカGPで友人に優勝を捧げたセテ・ジベルナウが雨による赤旗中断後のリスタートで開幕戦日本GPと第3戦スペインGPで優勝を挙げ、中断前まで独走していた『MotoGP™』初代王者バレンティーノ・ロッシと百戦錬磨の古参アレックス・バロスに挑戦。シーズン2度目の対決となったセテとバレの対決は最終ラップまで持ち込まれた。
2007年: フラッグ・トゥ・フラッグのリベンジ
再び雨に見舞われたルマンで、チャンピオンシップ史上2度目のフラッグ・トゥ・フラッグとなり、8ヶ月前に初めてレース中のバイク交換が許可された2006年の第14戦オーストラリアGPで優勝争いを繰り広げたマルコ・メランドリとクリス・バーミューレンのバトルが再現。ホームで苦杯をなめた豪州人がキャリア初、唯一の優勝を挙げ、スズキが『MotoGP™』初優勝を成し遂げた。
2009年: 波乱を制す独走優勝
再びフラッグ・トゥ・フラッグの展開となったが、今回はウェットコンディションの中、レインタイヤでスタート。1ラップ目からレースの主導権に握ったホルヘ・ロレンソは後続にアドバンテージを11秒差に広げた後、完璧なタイミングでスリックタイヤを装着したバイクに乗り換え、一気に33秒差に拡大すれば、2番手を走っていたチームメイトのバレンティーノ・ロッシは...
2017年: ファイナルラップのドラマ
好天候に恵まれたドライコンディションの中、モビスター・ヤマハの両雄、バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスが優勝争いを展開。スズキから移籍してきて、開幕戦カタールGPと第2戦アルゼンチンGPで連続優勝を挙げたスペイン人ライダーがシーズン3勝目を目指すと、最終ラップにレジェンドが...
2021年: 母国の英雄たちと祝杯”シューイ”
ドライコンディションの中でレースが始まったが5ラップ目に雨が降り、バイクを交換すると、2020年7月に右上腕骨を骨折して以来初優勝を目指し、ウェットコンディションの中で疾走したマルク・マルケスが痛恨の転倒。前戦で感動の優勝を挙げたジャック・ミラーがダブルロングラップペナルティを科せられたにも関わらずレースをリードすると、地元出身のヨハン・ザルコとファビオ・クアルタラロが追走。