モンスターエナジー・ヤマハのファビオ・クアルタラロは、第7戦イギリスGPの公式予選でヨーロッパラウンドの緒戦、第5戦スペインGPから3戦連続してオールタイムラップレコードを更新してポールポジションを獲得。
ティソ・スプリントは、フロント、リアともにソフトタイヤを装着して7.231秒差の7位。決勝レースは、フロントにソフトタイヤ、リアにミディアムを選択すると、クリックスタートとなったリスタートはアグレッシブな走りで1ラップ目2番手に1.2秒差のギャップを広げると、2ラップ目2.4秒差、3ラップ目3.0秒差、5ラップ目4.5秒差、6ラップ目には5.3秒差にリードを拡大。
2022年6月の第10戦ドイツGP以来3年ぶり、57戦ぶりとなる優勝に向けてレースをコントロールしたが、12ラップ目にリアのデバイスに問題が発生したことからリタイアを強いられた。
「フロントにミディアムタイヤを履くという選択はなかった。昨日はソフトタイヤで上手く終われたから。だけど、リアは非常に悪かった。今日は速く走るには、狂ったようなブレーキングが必要だと分かって、1ラップ目からアグレッシブに走れ、後続にこれほどのギャップを広げることができたのは嬉しい。こんなことは何年も経験していなかった。」
タイヤ選択
「リアのミディアムタイヤが良く機能するとは思ってもいなかった。金曜日に試してみると、僕たちは速かった。ここでは難しい。ここでしか通用しないことをチームと一緒に働き、そのことが最初から速く走ることに役立った。」
風の影響
「非常に強く、幾つかのコーナーでは非常に危険だったけど、どこでプッシュすればいいのか直ぐに理解した。風が後方からプッシュしていたから、ブレーキングに役立った。」
レースコントロール
「2ラップ目に2秒以上のリードを築けるとは思ってもいなかった。フロントはハードブレーキングしながら、リアはよりスムーズに走らせ、どこで強くブレーキをかけ、どこでそうしないかを的確に把握しながら、コントロールしていた。デバイスのあの問題が原因でリアがブロックしてしまったのは本当に残念。これほど良い感じを得ていたのは久しぶりだった。」
レースをリードした要因
「違いを生み出したければ、地獄のようにプッシュして、ハードブレーキが必要だと分かっていたから、そのように走った。」
気持ちの切り替え
「これは希望を与えてくれるけど、今日起きてしまったことは本当に辛い。あの瞬間、たとえ勝てないと分かっていても、準備のために取り組んできた時間と努力が頭をよぎった。あんな小さな部品がその全てをぶち壊すなんて信じられない。それでも、バイクは改善されていて、全てが上手く行き、僕たちが速いと分かっているから、希望は持てる。」
「今日は僕が最速だった。これは久しぶりのこと。まるで復活したようだった。次がいつになるのか分からない。苦戦するトラックもあれば、速く走れるトラックもあるけど、僕たちは良い方向に向かって進んでいる。」
週末に3ポイントを加算させたファビオ・クアルタラロは総合7位から8位に後退。2週間後にプレミアクラス1年目の2019年に5位、2020年18位、2021年8位、2022年1ラップ目転倒、2024年8位と転倒だったモーターランド・アラゴンに挑戦する。