ドゥカティ・コルセは、6月10日にスーパーバイク世界選手権で起用するニコロ・ブレガとの間で契約を更新したことを発表。2026年は2022年から所属するアルバ・ドット・イット・レーシング-ドゥカティからスーパーバイク世界選手権に引き続き参戦することに加え、『MotoGP™』プロジェクトに合流し、テストライダーのミケーレ・ピロと共にピレリタイヤを装着するデスモセディチGPの開発に参加することになった。
2016年から軽量級に3年間、中量級に3年間参戦した後、2022年からスーパースポーツ世界選手権に参戦した25歳のイタリア人ライダーは、2年目にタイトルを獲得。2024年からスーパーバイク世界選手権に挑戦すると、1年目は総合2位。2年目は5戦目が終了した時点で、8勝を含む13度の表彰台を獲得して総合1位に進出。
ニコロ・ブレガ
「テストライダーの役割を引き受けることができ、とても嬉しい。デスモセディチGPをテストできる機会を得られるライダーはそう多くいないので、1つの夢の実現だと言えるだろう。これは僕の人生において非常に重要な目標であり、この機会を最大限に活かして、ドゥカティの世界でより多くの経験を積むよう努めよう。僕のことを考え、この機会を与えてくれたドゥカティに感謝したい。この機会を活かして、具体的な成果をあげたい。」
「将来?今はただ現在のこと、スーパーバイクでアルバとドゥカティのカラーを守ること、そしてデスモセディチGPに乗る瞬間のことだけを考える。次に何が起こるかは、優先順位が明確になったから、いずれ明らかになるだろう。」
ジジ・ダリーニャ(ドゥカティ・コルセ/マネージングディレクター)
「ニコロはドゥカティ・コルセのプロジェクトにとって大きな成功と言えるでしょう。2022年、スーパースポーツへの挑戦を始め、パニガーレV4Rに乗り込み、トップクラスに導くことを目指しました。スーパーバイクのデビューイヤーでは、真のポテンシャルとライダーとしての才能を余すところなく発揮し、皆を驚かせました。」
「チーム残留を発表できることを大変嬉しく思いますが、ドゥカティ・コルセにおける新たな役割を発表できることは、さらに喜ばしいことです。『MotoGP™』に新たにシングルタイヤサプライヤーとして参入する日が迫る中、ニコロはデスモセディチGPの開発とピレリへの適合において、非常に貴重な人材となります。この新たな役割は、彼にとってライダーとしての成長と向上への更なる動機付けとなるだけでなく、彼への敬意と信頼の証でもあります。」
来季の所属先と活動が決定したニコロ・ブレガは、ポイントリーダーとして今週末にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催される第6戦に挑戦する。