第9戦イタリアGPの決勝レース(周回数23ラップ)は、6月22日現地時間14時00分からアウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロで行われ、キャリア通算100度目のポールポジションからスタートしたマルク・マルケスがホールショットを決め、1ラップ目からライバルたちとインテンスなトップ争いを繰り広げ、9ラップ目の1コーナーで1番手の座を奪回すると、コンスタントに周回を重ね、2戦連続5勝目、2戦5度目のダブルウィンを達成。
15年前にキャリア初優勝を挙げた当地でプレミアクラス2年目の2014年以来11年ぶりに優勝を挙げ、キャリア通算93勝目に到達した。
2戦連続5度目の2位
気温32度、路面温度49度のドライコンディションの中、3番グリッドのアレックス・マルケスはバトルを繰り広げていたマルク・マルケスとフランチェスコ・バグナイアの隙をついて6ラップ目1番手に飛び出してレースをリードしたが、9ラップ目マルク・マルケスに抜き返されて1.942秒差の2位。2戦連続5度目の2位、6度目の表彰台を獲得。
7番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは、リアタイヤの劣化に注意しながら9ラップ目4番手に浮上して上位陣を追走すると、22ラップ目3番手に浮上し、2.136秒差の3位でチェッカーフラッグを受けて第3戦アメリカズGP以来6戦ぶりに表彰台を獲得。
フランチェスコ・バグナイア4位
2番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、4年連続のホームレース優勝を目指してスタート直後の2コーナーでトップに飛び出し、マルク・マルケスとのバトルを繰り広げ、7ラップ目から3番手を走行していたが、ラスト2ラップにファビオ・ディ・ジャンアントニオに抜かれて5.081秒差の4位。ドゥカティが第3戦アメリカズGP以来6戦ぶりにトップ4を独占。
6番グリッドのフランコ・モルビデリは、9ラップ目の4コーナーで5番グリッドのマーベリック・ビニャーレスと接触。ビニャーレスが転倒したことから、モルビデリはロングラップペナルティが科せられたが、走行枠を外れたことから2度目のロングラップペナルティが科せられ、7番手に後退して6位。
12番グリッドのフェルミン・アルデグエルは、10番手走行中の3ラップ目1コーナーでコースアウトを喫したことから20番手まで後退したが12位まで挽回。
マルコ・ベツェッキ5位
ウォームアップ走行で週末2度目の1番時計を刻んだ10番グリッドのマルコ・ベツェッキは9.329秒差の5位。11番グリッドのラウール・フェルナンデェスは今季の最高位となる7位。
21番グリッドの小椋藍は1ラップ目17番手、4ラップ目15番手、14ラップ目13番手、19ラップ目11番手、20ラップ目10番手に浮上して21.943秒差の10位。20番グリッドのロレンソォ・サバドーリは17位完走。
KTM2台が1桁台
8番グリッドのペドロ・アコスタは19.349秒差の8位。15番グリッドのブラッド・ビンダーは9位。16番グリッドのエネア・バスティアニーニは1ラップ目の15コーナーで今季4度目の転倒。
ホンダ勢最高位は11位
18番グリッドのジョアン・ミルは22.877秒差の11位。19番グリッドの中上貴晶は33.110秒差の16位。22番グリッドのソムキアット・チャントラはグリッド手順が不正確だったことからダブルロングラップペナルティが科せられて18位。14番グリッドのヨハン・ザルコは4ラップ目の15コーナーで今季10度目の転倒。
ミゲール・オリベイラがヤマハ勢の最高位
17番グリッドのミゲール・オリベイラは26.123秒差の13位。ヤマハ勢の最高位でゴールすれば、4番グリッドのファビオ・クアルタラロは14位。9番グリッドのアレックス・リンスは15位。13番グリッドのジャック・ミラーは技術的問題が原因でリタイア。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのマルク・マルケスは25ポイントを加算し、総合2位アレックス・マルケスに対してアドバンテージを1戦で逆転が不可能な40ポイント差に拡大。総合3位フランチェスコ・バグナイアは110ポイント差。
第10戦オランダGP
次戦オランダGPは、1週間後の6月27日から29日にTT・サーキット・アッセンで開催。