第10戦オランダGPの決勝レース(周回数20ラップ)は、6月29日現地時間11時00分からTT・サーキット・アッセンで行われ、ラスト2ラップのファイナルシケインで多重クラッシュが発生し、ラストラップのファイナルシケイン手前で赤旗が提示されたことから、19ラップ目の順位が結果に反映され、ポールポジションのホセ・アントニオ・ルエダが優勝。第7戦イギリスGPに続き今季6勝目を挙げた。
多重クラッシュ
気温23度、路面温度34度のドライコンディションの中、例年通り集団による優勝表彰台争いを繰り広げられ、19ラップ目のファイナルシケインで5番手に位置していた18番グリッドのルカ・ルネッタが前を走っていた2番グリッドのアルバロ・カルペに衝突したことから転倒。7番手と8番手に位置していた4番グリッドの古里太陽と13番グリッドのアドリアン・フェルナンデェスが横転したルカ・ルネッタに激突して、3人が転倒リタイア。
多重クラッシュにより、集団が崩れ、ラストラップにホセ・アントニオ・ルエダと14番グリッドのダビド・ムニョス、10番グリッドのバレンティン・ペローネが優勝争いを繰り広げたが、転倒していたライダーたちを搬送する目的でファイナルシケインの手前で赤旗が提示されたことから、19ラップ目の順位により、ダビド・ムニョスが0.144秒差の2位。キャリア初優勝を挙げた第8戦アラゴンGPに続き今季2度目の表彰台を獲得。バレンティン・ペローネは0.245秒差の3位に入り、参戦10戦目で初表彰台を獲得。
アルバロ・カルペは1.087秒差の4位。16番グリッドのアンヘル・ピケラスは5位。3番グリッドのダビド・アルマンサは6位。15番グリッドのスコット・オグデンは今季の最高位7位。
9番グリッドのデニス・フォッジャはトラックリミットによりロングラップペナルティが科せられたが、消化する時間がなかったことから、3秒が加算されて8位。8番グリッドのジョエル・ケルソと21番グリッドのマルコス・ウリアルテがトップ10入り。
5番グリッドの山中琉聖は7.002秒差の11位。6番グリッドのマキシモ・キレスは5番手走行中の18ラップ目15コーナーで転倒したがレースに復帰してポイント圏内の15位で完走。7番グリッドのグイド・ピニは技術的問題が発生したことからスタートできずにリタイア。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダは25ポイントを加算。総合3位アルバロ・カルペはギャップが57ポイント差から69ポイント差に広がったが、総合2位に浮上。総合2位アンヘル・ピケラスは56ポイント差から70ポイント差の総合3位に後退。総合6位古里太陽は総合7位に後退。総合11位山中琉聖はポジションを維持した。
RESULTS