チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは、9月14日にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでグランプリを2031年まで開催すると発表した。
多くのイタリア人ライダーを輩出するアドリア海沿岸のミサノ・アドリアーティコに建設されたサーキットは、1980年から1993年まで14年間で10回グランプリを開催した後、2006年に安全性の向上を目指した大規模な改修工事を実施し、2007年に1993年以来14年ぶりに開催日程に復帰。サンマリノ共和国、エミリア=ロマーニャ州、リミニ県、開催地周辺自治体からの継続的な支援を受け、2027年からの5年契約を締結した。
プロモーター代表
「この地で『MotoGP™』を開催し続けることを誇りに思い、大変嬉しく思います。2007年以来、この成果はサンマリノ、エミリア・ロマーニャ、ミザーノ・アドリアティコ、リミニ、リッチョーネ、カトリカ、ベッラーリア・イジェーア・マリーナ、そしてミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリといった自治体の協力とチームワークの賜物です。」
「我々は共に『MotoGP™』を革新的で未来志向の地域マーケティングツールとして捉えてきました。そして、我々の中長期戦略と合致する『MotoGP™』の新たな開発、ファンエンゲージメント計画が発表された今日、この考えはさらに深まりました。この計画が世界中のファンに提供できる体験の水準をさらに向上させ、より一層充実したものにしてくれると確信しています。」
カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ/最高経営責任者)
「ミサノでの開催がさらに5年続くことを大変嬉しく思います。サンマリノGPは常に情熱的な観客と素晴らしいレースで定評があり、スポーツへの愛に応えてくれます。このイベントをここまで発展させてくれた全て関係者に感謝します。ミサノ、サンマリノ、エミリア・ロマーニャ、そして毎年『MotoGP™』のサウンドで活気づくリミニ・リヴィエラ全体と共に、さらに5年間共に歩んでいくことが楽しみです。」
2030年&2031年までの開催
ドルナスポーツは、2019年3月にロサイル・インターナショナル・サーキットの所有者であるカタール連盟との間でカタールGPの開催を2031年まで延長することで合意。
2024年6月にレッドブルリンク-シュピールベルクとの間でオーストリアGPの開催期間を2030年まで延長することで合意。5月にはTT・サーキット・アッセンとの間でオランダGPの開催期間を2031年まで延長。
8月チェコ政府、南モラヴィア州、ブルノ市、チェコ・オートクラブとの間でチェコGPの開催に関して契約を締結。アウトモトドローム・ブルノで2025年から5年間の開催が決定。
2025年2月にカタルーニャ州政府、3月にバレンシア州政府との間で2031年までローテーションなしにバルセロナ-カタルーニャ・サーキットとサーキット・リカルド・トルモでカタルーニャGPとバレンシアGPを開催することで契約を更新。4月にフランスGPのプロモーターであるPHAとの間で2031年までルマンのブガッティ・サーキットで開催することで合意。
7月ザクセン州とドイツの自動車クラブ『ADAC』との間で2031年までザクセンリンクでドイツGPを開催することで合意。ホンダモビリティランドとの間で2030年までモビリティリゾートもてぎで日本GPを開催することを発表。
さらに、ブエノスアイレス郊外に位置するアウトドロモ・ファン・イ・オスカル・ガルベスで2027年からアルゼンチンGPを開催すると発表していた。