第17戦日本GPのグランプリレース(周回数24ラップ)は、9月28日現地時間14時00分からモビリティリゾートもてぎで行われ、ウォームアップ走行で1番手に進出した3番グリッドのマルク・マルケスはスタート直後の1コーナーを3番手で通過。11ラップ目2番手に浮上して3.7秒差のトップを追走。
22ラップ目に2.0秒差まで接近したが、4.196秒差の2位でフィニッシュラインを通過。2014年、2016年、2018年にタイトルを獲得した舞台で、2019年以来6年ぶり、プレミアクラスで7度目、キャリア通算9度目のタイトルを獲得した。
独走優勝
気温28度、路面温度41度のドライコンディションの中、ポールポジションのフランチェスコ・バグナイアがホールショットを決めてレースの主導権を握り、ドゥカティ機から度々白煙が上がったが、最後までポジションを維持。第3戦アメリカズGP以来今季2勝目。ドゥカティ・レノボ・チームが第4戦カタールGP以来今季2度目のワンツーフィニッシュを達成した。
パワー・オブ・ドリーム
2番グリッドのジョアン・ミルは2ラップ目から4番手を走行。14ラップ目3番手に浮上すると、6.858秒差の3位でチェッカーフラッグを受け、2021年11月の第17戦アルガルヴェGP以来4年ぶり、ホンダに加入してから初めての表彰台を獲得。11番グリッドのヨハン・ザルコは9位。
20番グリッドのソムキアット・チャントラは15位。2戦連続3度目のポイント圏内に進出したが、7番グリッドのルカ・マリーニは3ラップ目にピットインしてリタイア。18番グリッドの中上貴晶は15番手走行中の20ラップ目にコースアウトから転倒。
小椋藍欠場
2週間前の前戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPのグランプリレースで転倒した際に右手の第二指、第三指、第四指の骨の付け根に骨挫傷を負った小椋藍は、オフィシャルテストをキャンセルして治療に専念。ホームグランプリの初日から違和感を抱えながら走行していたが、症状が悪化したことからグランプリレースへの出走を断念。来週末の次戦インドネシアGPの参戦は回復具合次第。
9番グリッドのマルコ・ベツェッキは、アプリリア勢の最高位となる10.128秒差の4位。10番グリッドのラウール・フェルナンデェスは7位に入り、今季7度目の1桁台に進出。
ティソ・スプリントで転倒したホルヘ・マルティンは、右鎖骨を骨折したことから、スペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術を受けるために欠場。
6番グリッドのフランコ・モルビデリは5位。2戦連続8度目のトップ5入りを果たし、8番グリッドのアレックス・マルケスは6位。14番グリッドのフェルミン・アルデグエルは10位。12番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは13位。
5番グリッドのファビオ・クアルタラロは、ヤマハ勢の最高位となる21.160秒差の8位。15番グリッドのミゲール・オリベイラは14位。17番グリッドのアレックス・リンスは18位。13番グリッドのジャック・ミラーはチェーンが破損してリタイア。
19番グリッドのエネア・バスティアニーニは、KTM勢の最高位となる11位。16番グリッドのブラッド・ビンダーは12位。21番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは16位。4番グリッドのペドロ・アコスタは1ラップ目2番手に浮上したが、11ラップ目3番手、14ラップ目4番手、15ラップ目5番手に後退。6番手走行中の19ラップ目1コーナーでコースアウトを喫して20番手に後退した後17位で完走。
チャンピオンシップ
残り5戦185ポイントのタイトル争い。ポイントリーダーのマルク・マルケスは20ポイントを加算し、総合2位アレックス・マルケスに対してアドバンテージを201ポイント差に拡大したことからタイトルを獲得。
総合3位フランチェスコ・バグナイアは今季最多となる37ポイントを稼ぎ、総合2位アレックス・マルケスとのギャップを66ポイント差に詰め、総合4位マルコ・ベツェッキに対してアドバンテージを32ポイント差に広げた。
第18戦インドネシアGP
オーバーシーズの2戦目となる次戦インドネシアGPは10月3日から5日にマンダリカ・インターナショナル・ストリートで開催。
RESULTS