チャンピオンシップは、オーバーシーズの2戦目、今季5度目となる2連戦の2戦目となる第18戦インドネシアGPをペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催。
プレミアクラスは、ポイントリーダーのマルク・マルケスがモビリティリゾートもてぎで開催された前戦日本GPのティソ・スプリントで今季16度目のトップ2入りを果たし、グランプリレースで今季15度目の表彰台、10戦連続14度目のトップ2入りにより、2019年以来6年ぶりにタイトルを奪還したことから、チャンピオンとして、当地初開催の2022年にウォームアップ走行での転倒が原因で欠場、2023年は連続転倒、2024は3位とエンジン破損でリタイアを強いられ、まだ優勝経験がないサーキットに挑戦。
総合2位/3位争い
タイトル争いに終止符が打たれたことから、注目は総合2位と3位争い。残り5戦185ポイントの争いにおいて、総合2位アレックス・マルケスは、総合3位フランチェスコ・バグナイアに対して66ポイント差、総合4位マルコ・ベッツェッキに98ポイント差、総合5位フランコ・モルビデリに144ポイント差、総合6位ペドロ・アコスタには145ポイント差。
インディペンデントライダー部門において、アレックス・マルケスはフランコ・モルビデリに144ポイント差。週末が終了した時点で148ポイント差以上に広げれば、初タイトルを獲得。
モビリティリゾートもてぎで今季2勝目を挙げたフランチェスコ・バグナイアは、2年前に8位と優勝、1年前に優勝と3位だった当地でアレックス・マルケスに挑戦。マルコ・ベッツェッキ、フランコ・モルビデリ、ペドロ・アコスタはフランチェスコ・バグナイアに挑戦。
コンストラクター部門は、ドゥカティが第15戦カタルーニャGPで2020年から6年連続7度目のタイトル連覇に成功すれば、アプリリア、KTM、ホンダが総合2位争いを展開。
チーム部門は、ドゥカティ・レノボ・チームがBK8・グレシーニ・レーシングに対して328ポイント差。今週末が終了した時点で264ポイント差以上のアドバンテージを維持すれば、タイトル獲得となり、ドゥカティがトリプルクラウンを達成することになる。
小椋藍
ホームレースを欠場した小椋藍の参戦は、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPで負傷した右手の回復次第。出走する場合は、木曜日にメディカルチェックを受ける。
前戦日本GPのティソ・スプリントで転倒したホルヘ・マルティンは、骨折した右鎖骨を手術したことから欠場。代役は起用されない。
ライダー市場
ミゲール・オリベイラとソムキアット・チャントラがスーパーバイク世界選手権への転向を発表。来季の参戦枠が現時点で未定なのは、ホンダ・LCRの1枠のみ。ホンダとホンダ・LCRからの正式発表が待たれるが、中量級と軽量級は、数週間前から相次いで参戦チームからの発表があり、これからの数週間でほぼ全チームのチーム体制が決定する。
気象状況
水曜日の時点で、金曜日から日曜日までは最高気温32度、最低気温24度の晴れ。ドライコンディションが予報されている。
Moto2™
残り5戦、125ポイントのタイトル争い。数字上は、トップ15からトップ7まで絞り込まれたが、モビリティリゾートもてぎで15位だった総合3位アロン・カネトは2戦に相当する49ポイント差に引き離されたことから、逆転の可能性が低くなり、三つ巴の争いから、実質、ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレス対総合2位ディオゴ・モレイラの一騎打ち。
前戦で5位だったマヌエル・ゴンザレスに対して、今季6度目の表彰台となる3位を獲得したディオゴ・モレイラは34ポイント差に接近したが、高いパフォーマンスを見せているダニエル・オルガド、ジェイク・ディクソン、ダビド・アロンソ、バーリー・バルトゥス、チェレスティーノ・ヴィエッティらは2人のタイトル争いに影響を与えそうな存在として注目。
新人王争いは、第17戦日本GPで2勝目を挙げたダニエル・オルガドが軽量級王者ダビド・アロンソに対して、アドバンテージを56ポイント差に拡大。
コンストラクター部門は、カレックスが2013年から13年連続のタイトル獲得に向け、総合2位ボスコスクロに対して148ポイント差。
チーム部門は、ファンティック・レーシングが参戦3戦目でのタイトル獲得に向け、総合2位リキモリ・ダイナボルト・インタクトGPに対して29ポイント差。総合3位エルフ・マーク・VDS・レーシング・チームは117ポイント差と遅れていることから、2チームによる争い。
Moto3™
ポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダは、モビリティリゾートもてぎで3戦連続12度の表彰台となる2位を獲得すれば、総合2位アンヘル・ピケラスは11位だったことから、タイトルを争う2人のポイント差は78から93に拡大。総合3位マキシモ・キレスと総合4位ダビド・ムニョスとは111ポイント差と118ポイント差。
残り5戦125ポイントのタイトル争いにおいて、ホセ・アントニオ・ルエダがインドネシアでアンヘル・ピケラスとのアドバンテージを101ポイント差以上に広げれば、タイトル争いに終止符が打たれる。
一方で、アンヘル・ピケラスを中心に前戦で8度目の表彰台を獲得したマキシモ・キレス、3度目の優勝を挙げたダビド・ムニョスの総合2位争いも注目。
新人王争いは、マキシモ・キレスがアルバロ・カルペに対してアドバンテージを47ポイント差、バレンティン・ペローネには83ポイント差に拡大。
コンストラクター部門は、KTMが第15戦カタルーニャGPで開幕から15連勝を達成して2年ぶり8度目のタイトル奪回に成功していることから、昨年9月の第14戦エミリア・ロマーニャGPから続く連勝記録をホンダがいつストップするかが焦点。
チーム部門は、225ポイント差のタイトル争いにおいて、昨季総合7位だった総合1位レッドブル・KTM・アジョが総合2位フリンサ-MTヘルメット-MSIに対し、アドバンテージを135ポイント差から180ポイント差以上に拡大すれば、2021年以来4年ぶりとなるタイトル奪回となる。