アプリリア・レーシングは、10月6日に第17戦日本GPのティソ・スプリントで転倒した際に右鎖骨を骨折したホルヘ・マルティンが回復に専念するため、オーストリア・ザルツブルクにあるレッドブルの施設『Red Bull Athlete Performance Center(レッドブル・アスリート・パフォーマンス・センター)』に滞在すると発表した。
転倒から3日後にスペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術を受けた後、活動の拠点アンドラに戻り、リハビリやエアロバイクを使用した有酸素運動を開始した2025年王者は、『APC』を訪れることを決断。
過去には右腕上腕骨骨折からの回復のためにマルク・マルケスも数日間過ごし、レッドブルからサポートを受けるアスリートたちがメディカルチェックやフィジカルチェックのため、少なくても年に1度は訪れる施設は、専属の医師や理学療法士がいるだけでなく、世界でトップクラスの設備が揃い、リカバリーシステムも充実していることから、ホルヘ・マルティンが回復スピードを加速させる目的で1週間ほど滞在する予定。
第18戦インドネシアGPの際にチームマネージャーのパオロ・ボノーラは、来週末にフィリップアイランド・サーキットで開催される第19戦オーストラリアGPを欠場すると明かし、翌週末にペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで催行される第20戦マレーシアGPでの復帰も現時点で微妙だが、最終戦バレンシアGP後の11月18日には、サーキット・リカルド・トルモで来季に向けた最初のテスト、オフィシャルテストが予定されていることから、それまでには万全な体調を整えたいところ。
ホルヘ・マルティンは先日ソーシャルメディアを更新。「辛いけど、決して諦めない。もし僕が学んだことが1つあるとすれば、困難な時期こそが真に変えるということ。困難に粘り強く立ち向かえば、より強くなれる。人生とはそういうもの!メッセージと力を与え続けてくださるみんなに感謝。どんな小さなことでも役に立つ!」とメッセージを投稿した。