モンスターエナジー・ヤマハのアレックス・リンスは、第18戦インドネシアGPの公式予選で4位。2024年ヤマハに加入してからのベストクォリファイングとなり、ティソ・スプリントは1ラップ目にマルク・マルケスと接触したことからコースアウトを喫して最後尾に後退した後、12位で完走。
2023年4月の第3戦アメリカズGP以来となる2度目となるポイント圏内進出の機会を逃したが、グランプリレースでは3ラップ目から5番手を走行。14ラップ目4番手、19ラップ目2番手に浮上し、ヤマハに加入してからの最高位を目指したが、残り5ラップでポジションを落とし、13.223秒差の10位でチェッカーフラッグを受けた。
「かなりタフだったけど、とても嬉しい。レース自体ではなく、週末全体を通じて。スズキ時代を思い出す。これほど楽しんだのは本当に久しぶり。かなり良い走りだった。ポジションを守り、追い越しもできた。リアにソフトタイヤを選択したから、限界を超えてしまうことを覚悟していたけど、良い点と悪い点を天秤にかけて、タイヤが終わってしまうまで楽しもうと思った。結局のところ、タイヤは予想以上に長持ちした。タイヤを上手くコントロールし、マネジメントすることができ、最後の5ラップまでは2番手。良いパフォーマンスだった。」
「大変良い週末となった。表彰台を獲得する瞬間が見えたけど、グループは非常に大きかった。2番手に飛び出したとき、ペドロ・アコスタが一貫した走りで、特にセクター2が挽回していたから、プッシュしようとしたけど、タイヤが悲鳴を上げ始めた。できることをやったけど、あれは突然だった。16コーナーで少しワイドになってしまい、その隙に2~3人に抜かれてしまい、その後、さらに2人に抜かれた。あれば急激な低下だった。」
「僕は自分を信じ続けた。僕の周りの人たちやチームの誰も、ずっと僕のことを信じ続けてくれた。沢山の人たちが僕を疑ったり、信じなくなったりしたけど、彼らが間違っていたことを証明した。人々が自分をもう信じてくれないのは、本当に辛いけど、懸命に努力する。とても遣り甲斐がある。週末を楽しみ、このような走りができたことが嬉しいけど、これは1つの週末に過ぎない。フィリップアイランドでどうなるか見てみよう。とても良い思い出が幾つもある。」
ペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで好走を見せたアレックス・リンスは、来週末に軽量級時代の2013年、中量級時代の2015年、スズキのラストイヤーとなった2022年に優勝を挙げたフィリップアイランド・サーキットで週末の再現、そして今季初のシングルフィニッシュ、2023年第3戦アメリカズGP以来となる表彰台を目指す。