第19戦オーストラリアGPのプレスカンファレンスは、10月16日にフィリップアイランド・サーキットのプレスカンファレンスルームで開催され、ペドロ・アコスタ、フェルミン・アルデグエル、ジャック・ミラーが出席。2週間前にペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで開催された第18戦インドネシアGPを振り返り、明日開幕するシーズン19戦目の期待と抱負を語った。
ペドロ・アコスタ
「精神的に今年一番厳しいレースであることは間違いない。 海のすぐそばで、強風が吹く。これほど速く走れるトラックは、世界でもそう多くない。このレースを楽しもうと思う。確かに僕にとってはベストトラックではないけど、アッセンやシルバーストーンのようなトラックではKTM機が着実に成長したのも事実。ベストを尽くす。インドネシアでは予想以上に苦戦しましたけど、なんとか表彰台を獲得した。トップ5争いを繰り広げているこの安定した状態を維持し、スプリントレースのようなミスを犯さないに努める。」
「昨年は『MotoGP™』ライダーとして、あまり楽しいものではなかった。昨年は走行時間をかなり失い、ラップをまとめることができなかった。フリープラクティス2は雨で、予選は混乱した。沢山周回を重ね、100%の力を出し切り、全てを上手くまとめない。きっと良い週末になるはず。 」
「昨年もトップ3を争った。週末をどうスタートできるか、見てみよう。明日はバイクに乗って、フィーリングを確かめよう。さっきも言ったように、全てを上手くまとめることができれば、良い週末になると思うけど、期待していない。」
フェルミン・アルデグエル
「初勝利を挙げた後は、落ち着いて、リラックスして、楽しむように努めた。もちろん、ナンバーワンになりたい。目標はハッキリしている。問題は勝利だけで満足してしまうこと。特別なモチベーションを持っていることは否定しない。お気に入りのトラック。モチベーションは高いけど、目標は変わらない。公式予選2に直行し、2列目に並び、レースでトップ5に入ること。」
「プレッシャーはあるけど、モチベーションは格段に高く、良い心構えで臨むけど、同時に冷静さも保っている。ここは普段とは違うトラック。風と寒さでインドネシアとは全く違うコンディションになるので、その点では細心の注意を払わなければいけない。金曜日からできる限り良い状態でスタートを切り、一歩一歩着実に進みたい。残りのシーズンと今週末の主な目標は、金曜日の改善。」
「高速コーナーがあるトラックが好き。スライドをコントロールし、スロットルを上手く操作できる。流れるようなトラック。自分のライディングスタイルはとてもクリーンで、理由は解らないけど、得意なトラックで、速く走れた経験があるから、今年もそうしたい。」
「ルーキー・オブ・ザ・イヤーはシーズン開始前に設定した目標の1つ。確かに最高のスタートだったとは言えない。小椋藍の方が僕よりも良いスタートを切ったけど、ポイントを積み重ねてきた。残念なことに彼は怪我を負った。今週末に締め括れるかかどうか試してみよう。」
「スペイン・ムルシア地方は今やモーターサイクルレースにとって最高の場所の1つだと思う。若いライダーを輩出している。ペドロ・アコスタと表彰台をシェアしたことは素晴らしい。長年一緒にトレーニングをしてきたので、一緒に夢を叶え、頂点に立つためにここに来た。以前と同じ関係ではない。パドックで友人関係を築くのは、誰にとっても難しいけど、僕たちの間に何も問題はない。ただライバル同士で、互いに切磋琢磨し合っているだけ。」
ジャック・ミラー
「10年の経験はあまり役に立たない。今年のルマンでは完璧な勝利を逃してしまったから! でも、これが『MotoGP™』。レベルは極めて高い。レースでは毎ラップ限界までプッシュする。」
「経験はコンディションや適切なタイミングで適切なタイヤを選ぶ上で役立つと思うけど、ライディングのレベルや、いつプッシュすべきか、いつプッシュすべきでないかという点では、誰もが『MotoGP™』に参戦する理由であり、全員が準備できている。」