チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツが世界展開する『Road to MotoGP™』のプログラムの１つであり、本田技研と出光興産の協力を得て、アジア地域及びオセアニア地域におけるライダーの発掘及び育成を目的に２０１４年に設立した大会『Asia Talent Cup（アジア・タレント・カップ）』は、週末にペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで最終戦マレーシア大会を開催。
チャンピオン決定
最終戦までもつれ込んだタイトル争いは、ポイントリーダーの荻原羚大（おぎわらりょうた）と総合２位に進出する池上聖竜（いけがみせいりゅう）の一騎打ち。レース１は８人の優勝表彰台争いとなり、６戦連続の１列目となる２番グリッドの池上聖竜が９ラップ目に飛び出して今季初優勝。
第２戦カタール大会、第３戦マレーシア大会に続き、今季３度目のポールポジションからスタートした荻原羚大は、２位以内にフィニッシュすれば、ライバルの結果に左右されず、タイトル獲得となる条件の中、１.２６３秒差の２位でチェッカーフラッグを受け、チャンピオンに輝いた。
レース２
池上聖竜は２連勝に向けて１番手を走っていた７ラップ目に転倒。最後まで走り切って２０位で完走すれば、レース１で７位だった６番グリッドのティーリン・フレミング（タイ）がゴールライン手前で逆転。初優勝、初表彰台を獲得すれば、荻原羚大は最終コーナーでトップに飛び出したが逆転を許して０.０１３秒差の２位。
レース１で４位に進出した４番グリッドの松山遥希（まつやまはるき）は０.４８７秒差の３位。レース１で転倒リタイアを喫した１０番グリッドの飯高新吾（いいだかしんご）は６位。レース１で３位表彰台を獲得した３番グリッドのアルフォンシ・ダギガン（フィリピン）は７位。
チャンピオンシップ
荻原羚大は参戦３年目に全６戦１２レース中、８度の優勝と２度の２位を獲得。参戦１年目の総合３位、参戦２年目の総合２位を上回り、タイトルを奪取すれば、池上聖竜は１度の優勝と９度の２位を獲得し、参戦１年目の総合５位を越えて４５ポイント差の総合２位に進出。
第５戦インドネシア大会でダブルウィンを達成したアルフォンシ・ダギガンは１０２ポイント差の総合３位。参戦１年目の松山遥希は総合４位。新人勢の最高位に進出すれば、飯高新吾は総合６位だった。
歴代チャンピオン
２０２４： 三谷然
２０２３： ヴェータ・プラタマ（インドネシア）
２０２２： ハキム・ダニッシュ（マレーシア）
２０２１： 古里太陽
２０１９： 西村硝
２０１８： ファン・エールデ・ビリー（オーストラリア）
２０１７： デニス・オンジュ（トルコ）
２０１６： ソムキアット・チャントラ（タイ）
２０１５： 佐々木歩夢
２０１４： 鳥羽海渡